8話 ページ8
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「合同任務って…私と五条先輩がですか……?」
「そうだ」
急すぎて頭が追いつかない。
いつもは七海か雄との任務が多かったのに。
「子供が行方不明になっていると噂の村がある。
その村にいるであろう呪霊を祓い、子供の救出を任務とする」
いや、任務の説明も大切だけれども。
つい負けず嫌いが発動した腕相撲大会で、思いっきり勝ってしまった最強の先輩と。
一緒に任務をしろと。
気まずいです。
「わ、分かりました。……あ、でも、五条先輩はいいんですか?」
「いや、もともとこれはAの任務だったんだが、悟が一緒に着いていくと言ったんだ」
「え?」
思わず横にいる五条先輩をみる。
目があった先輩は「……補助監督が、特級案件かもって言ってたからよ」とぼそっと呟いた。
「やさしいんですね、先輩も」
「!」
先ほど七海に言ったように先輩にも声をかけると、そっぽを向いてしまった。
……耳が赤くなってる。
あんまり褒められてないのかな、かーわい。
もっと俺様系かと思っていた先輩の意外な一面を見れた私は、もっと褒めようと心に決めた。
「ごほん、で、行ってくれるな?」
「はい、もちろんです」
「では明日の昼に校門前に補助監督に車を用意してもらう。詳しいことは五条に聞け」
「分かりました。……失礼します」
礼をして、職員室から先輩と共に出る。
「じゃあ明日の昼集合な」
「はい」
そういうと先輩もすぐに自分の教室の方へ行ってしまった。
「五条家の天才とかぁ…禪院のおじいちゃんたちにバレたら大変そうやなあ…」
私のそんな呟きは、誰もいない廊下に吸い込まれていった。
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楽々(プロフ) - さとこさん» そうです!疾走感のあるエピソードを書くのは苦手ですが、精一杯頑張っています笑笑 これからも更新頑張ります、応援ありがとうございます! (11月5日 11時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
さとこ - もしかしたらなのですが、私がリクエストさせて頂いたお話を書いて下さっているのかも…と思いながら読ませて頂きました!五条先輩の少し焦ったような感情が感じることができ、続きがとても気になります!更新して頂き、ありがとうございます!m(_ _)m (10月21日 21時) (レス) id: 6be4d9c700 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - ぷりんさん» ありがとうございます!!!励みになります😭 (9月23日 21時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - すごく面白いです! (9月23日 16時) (レス) @page28 id: 46c210aa58 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - aiueoさん» リクエストありがとうございます〜 かしこまりました〜!応援にも感謝します😉 (8月16日 10時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楽々 | 作成日時:2023年8月11日 15時