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25話 ページ25





「だってさ、Aは禪院家の中でも弱い立場なんだろ。
…てことは打算的に仲良くする必要もないと彼女は考えてるかもしれないのに、
それで苛立ってる五条が自分勝手すぎるんだよ」


正論を言われて、俺は黙るしかなくなる。


「それに五条家当主様が自分なんかに絡んでくれてるっていうなんて誰でも謙遜するだろ。
……なんでそんなに怒ってんだよ。こっちが苛々してくる」


硝子を見ると、その目には怒りを宿しているようにも見える。


「私も同感だ、悟。Aはそんなにひねくれて質問したわけじゃないと思う」


そんなことは分かっているんだ。
Aがそんなやつではないことも、普段はこんなことで苛立ったりしない。


「恋とはこんなに人を変えてしまうもんなんだねえ」


話しているうちにだんだんと自分の苛立ちの理由がわからなくなってきて、
こんなに怒る必要はなかったのではないかと思い始める。


「…俺が悪かった。深読みしすぎちまったみてーだ。頭冷やしてくる」


そう言うと俺は逃げるように教室を出た。


*******



「やっば。あんなんでキレるとかメンヘラすぎんだろ」
「そのうち硝子と話すだけでも嫉妬しそうな勢いだったね」
「うわまじ無理なんだが」


五条が去った後。

残された同期たちは、頬杖をつきながら話していた。
話題はもちろん、一個下の後輩のこと。


「もうなんであんなんに怒り湧くのか…普通の会話じゃん」
「硝子がそんなに怒るなよ」

そう言って笑う夏油。
だが少し哀しそうな表情になって続けた。

「…家柄関係のことは、私たちは実感がないから分かりずらいね」


2人とも一般家庭の出。
御三家のような呪術名門の出である2人の苦労は分かろうとしても完璧に理解することはできない。

「まあな…」


2人は校庭で灰原と体術の特訓をしているAの姿を見つめながら呟いた。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 高専時代   
作品ジャンル:恋愛
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楽々(プロフ) - さとこさん» そうです!疾走感のあるエピソードを書くのは苦手ですが、精一杯頑張っています笑笑 これからも更新頑張ります、応援ありがとうございます! (11月5日 11時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
さとこ - もしかしたらなのですが、私がリクエストさせて頂いたお話を書いて下さっているのかも…と思いながら読ませて頂きました!五条先輩の少し焦ったような感情が感じることができ、続きがとても気になります!更新して頂き、ありがとうございます!m(_ _)m (10月21日 21時) (レス) id: 6be4d9c700 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - ぷりんさん» ありがとうございます!!!励みになります😭 (9月23日 21時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - すごく面白いです! (9月23日 16時) (レス) @page28 id: 46c210aa58 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - aiueoさん» リクエストありがとうございます〜 かしこまりました〜!応援にも感謝します😉 (8月16日 10時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楽々 | 作成日時:2023年8月11日 15時

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