検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:44,668 hit

24話 ページ24

五条side
(会話文多めです)



「まじでほんとに最悪。…あんときの俺、なんであんなこと言ったんだよ」
「今更悔いても後の祭りさ。過去に戻れないんだから今を見ないと」
「そうだぞ五条」

「俺正論嫌いって言ったよね」

お前らに求めているのはそういうのじゃねーよ!と言うと、2人で肩をすくめている。


「結局悟は何が嫌だったんだ?」
「たしかに」

嫌、というほどの感情でもない。
ただ少しの違和感に、あの時の俺が耐えられなかっただけだ。

「…Aは禪院家の身でありながら、他の奴らとは違うと思ってた」
「ほいほい」
「硝子、その相槌は煽りに聞こえるよ」

「お前らは別に御三家の人間でもなんでもねーし、俺を敬うということをしないだろ?
……しなさすぎなような気もするけど」
「出ましたお坊ちゃん」
「これだから最強は」

「でも呪術師の家系である以上、俺に気に入られようと媚を売る奴もたくさんいるんだよ」
「おっえー」
「こんな奴に気に入られてどうすんだよ」
「さっきからなんか俺に対する当たり強くね…?」


ちょっとは黙って話を聞け、と軽く睨むと、また2人して肩をすくめる。
そんな同期たちにため息をつきながらさらに話を続ける。


「特に御三家なんかはそうなんだよ。
…まあ禪院家は五条家を毛嫌いしてる奴らの集まりなんだがな。
でも、Aはそのどちらでもなかった」

「だから惚れたと」
「ありきたりのストーリーだねぇ」

「俺はAをいい意味で禪院の人間として見てなかった。
家柄も関係なく、ただの高専生として仲良くしたかったからだ。
…でも、Aは俺を五条家の人間としてみてたんだ」

それが、耐えられなかった。
何気ない会話の中での、突然の裏切り。
本人は気づいてないであろう間に、自分で勝手に傷ついた。

そのことがすごく、頭に残ってしまって。

「…でもさ、それA側からしたら当たり前じゃね?」

そんな俺の思考を遮るように、
俺のサングラスをかけながら、硝子はマイペースに言った。

25話→←23話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (109 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
364人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 高専時代   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

楽々(プロフ) - さとこさん» そうです!疾走感のあるエピソードを書くのは苦手ですが、精一杯頑張っています笑笑 これからも更新頑張ります、応援ありがとうございます! (11月5日 11時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
さとこ - もしかしたらなのですが、私がリクエストさせて頂いたお話を書いて下さっているのかも…と思いながら読ませて頂きました!五条先輩の少し焦ったような感情が感じることができ、続きがとても気になります!更新して頂き、ありがとうございます!m(_ _)m (10月21日 21時) (レス) id: 6be4d9c700 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - ぷりんさん» ありがとうございます!!!励みになります😭 (9月23日 21時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - すごく面白いです! (9月23日 16時) (レス) @page28 id: 46c210aa58 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - aiueoさん» リクエストありがとうございます〜 かしこまりました〜!応援にも感謝します😉 (8月16日 10時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:楽々 | 作成日時:2023年8月11日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。