3話 ページ3
夏油side
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あまりのことに驚いて、1年生以外の悟をよく知っている者が一斉に悟を見つめる。
「……んだよ、別にいいだろ」
「どんな心変わりだよ、気持ちわりー」
「は…!おまっ……!」
硝子の言葉に顔を真っ赤にする悟をおさめ、1年生に振る。
「では次は、君たちにしてもらおうかな」
順番はあらかじめ決めていたようで、教室に先頭で入ってきた子が口を開く。
「灰原雄です!米と人が好きです!よろしくお願いします!」
「よろしくー」
「よろしくね」
「……」
……元気がいい子だな。
1年生も灰原が先陣を切ってくれたことで緊張がほぐれたのか、少し表情が緩んだ。
「七海建人です。よろしくお願いします」
「よろしくー」
「よろしくね」
「……」
悟、少しは挨拶したらどうなんだ。
前は向いているものの、相変わらず頬杖をついている。
「じゃあ次はAだな!頑張って!」
「灰原、名前を言ってしまっては意味がないでしょう」
「あ」
………仲のいい学年だな。
灰原と七海の掛け合いにくすくすと笑っている女の子が、一歩前に出た。
「禪院Aです。よろしくお願いします」
にこっと笑顔をみせ、丁寧にお辞儀をして一歩下がる。
それだけのしぐさなのに、なぜかとっても気品を感じた。
「…おい」
硝子に悟をみるよう目で合図される。
「……!?」
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楽々(プロフ) - さとこさん» そうです!疾走感のあるエピソードを書くのは苦手ですが、精一杯頑張っています笑笑 これからも更新頑張ります、応援ありがとうございます! (11月5日 11時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
さとこ - もしかしたらなのですが、私がリクエストさせて頂いたお話を書いて下さっているのかも…と思いながら読ませて頂きました!五条先輩の少し焦ったような感情が感じることができ、続きがとても気になります!更新して頂き、ありがとうございます!m(_ _)m (10月21日 21時) (レス) id: 6be4d9c700 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - ぷりんさん» ありがとうございます!!!励みになります😭 (9月23日 21時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - すごく面白いです! (9月23日 16時) (レス) @page28 id: 46c210aa58 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - aiueoさん» リクエストありがとうございます〜 かしこまりました〜!応援にも感謝します😉 (8月16日 10時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楽々 | 作成日時:2023年8月11日 15時