20話 ページ20
五条side
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「…初めてのおでかけだ」
「違うだろ」
謎に某テレビ番組のようなことを口走ってしまった俺に、傑は困ったように眉を下げる。
「だって、初めて私服姿で会うんだよ!?可愛すぎて鼻血出しそう」
「……君はそこまでぞっこんだったのか」
やれやれ、と頭を抱える傑に、わざとらしく頬を膨らます。
「すぐるくんひどーい。どくぜ「あ、来た」…どこ!!」
傑が見てる方向を俺も見る。
すると、大きく手を振っている灰原と七海が歩いてきた。
「七海かよ…」
「人の顔見てため息吐かないでくださいよ…」
ため息を吐く俺にため息をつく七海を、傑は申し訳なさそうに手を合わせる。
「…実は、悟はAに一目惚れしたらしいんだ。ごめんな、理解してくれ」
急なカミングアウトに、七海と一連の流れを聞いていた灰原、そして俺までもが驚く。
「傑!」
「先輩、Aが好きだったんですね!応援します!!」
「…貴方にも好意というものは存在したんですね」
失礼なことを言う七海はおいといて、
応援してくれると言う灰原には一応礼を言っておく。
この2人ならまだいいが、本人の前でバラされたら俺は終わる。
テヘペロ、と舌を出している傑を睨みつけた。
「お前、ぜっっったいに本人の前で言うなよ!」
「分かってるよ」
「思いは自分で伝えたいですもんね!」
灰原の言葉に「そうだ!」と元気よく伝えると、
「頑張りましょう!!」と2倍の元気で返してくれた。
「…単純だな」
そんな傑の呟きにムッとしたが、聞こえてないふりをした。
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楽々(プロフ) - さとこさん» そうです!疾走感のあるエピソードを書くのは苦手ですが、精一杯頑張っています笑笑 これからも更新頑張ります、応援ありがとうございます! (11月5日 11時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
さとこ - もしかしたらなのですが、私がリクエストさせて頂いたお話を書いて下さっているのかも…と思いながら読ませて頂きました!五条先輩の少し焦ったような感情が感じることができ、続きがとても気になります!更新して頂き、ありがとうございます!m(_ _)m (10月21日 21時) (レス) id: 6be4d9c700 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - ぷりんさん» ありがとうございます!!!励みになります😭 (9月23日 21時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - すごく面白いです! (9月23日 16時) (レス) @page28 id: 46c210aa58 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - aiueoさん» リクエストありがとうございます〜 かしこまりました〜!応援にも感謝します😉 (8月16日 10時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楽々 | 作成日時:2023年8月11日 15時