19話 ページ19
.
「浴衣を買いに行く?」
授業が終わり、雄の言葉に私と七海は顔を合わせる。
「夏油先輩に夏祭り行かないかって誘われたんだ。
それで今日みんなで浴衣買いに行こうっていう話になった!」
「それは灰原だけが先輩に誘われたのでは…」
「そんなことないよ七海!Aたちも行っていいですかって聞いたら、五条先輩もいいよって言ってくれたし!」
この子はどこまでも心が綺麗だな、と私は笑う。
七海も仕方なさそうにため息をつきながらも、「集合はどこですか」と聞く。
「うーん、多分高専前でいいんじゃないかな?」
「では放課後そこに集合で」
「じゃあ私が先輩たちに言っておくー!」
私の言葉で雄と七海は頷き、私は2年生の教室へ向かう。
「せんぱーい、いらっしゃいますかー?」
扉からひょいっと顔を出すと、夏油先輩と硝子先輩がいた。
「おう、どうしたA」
「今日のお買い物、このあとすぐ高専前でいいですか?」
硝子先輩は夏油先輩の方をちらっと見て「私はいいよ、たぶん夏油も」と言った。
「ありがとうございます!…五条先輩は大丈夫ですかね?」
勢いよくお辞儀をして、改めてまた聞く。
……なんとなく雄に行動が似てきたと我ながら思う。
私の問いに、硝子先輩は指をぱちんと鳴らして清々しい笑顔で答えた。
「あいつはなんか気合い入ってるから放っておけば来るよ!」
語尾に星がついてるように断言する先輩に、少し戸惑いながらもお礼をする。
「わかりました、ではまた後で!」
そう言って私も支度をするために寮の方へ向かった。
364人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
楽々(プロフ) - さとこさん» そうです!疾走感のあるエピソードを書くのは苦手ですが、精一杯頑張っています笑笑 これからも更新頑張ります、応援ありがとうございます! (11月5日 11時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
さとこ - もしかしたらなのですが、私がリクエストさせて頂いたお話を書いて下さっているのかも…と思いながら読ませて頂きました!五条先輩の少し焦ったような感情が感じることができ、続きがとても気になります!更新して頂き、ありがとうございます!m(_ _)m (10月21日 21時) (レス) id: 6be4d9c700 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - ぷりんさん» ありがとうございます!!!励みになります😭 (9月23日 21時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - すごく面白いです! (9月23日 16時) (レス) @page28 id: 46c210aa58 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - aiueoさん» リクエストありがとうございます〜 かしこまりました〜!応援にも感謝します😉 (8月16日 10時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:楽々 | 作成日時:2023年8月11日 15時