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16話 ページ16

五条side







押し倒された時は、何事かと思った。
綺麗な顔が近づいてきて、自分の心臓がうるさくなるのがわかる。

必死で呪霊の術式を涙目で伝えるところにもくるものがあった。
…落ち着け、今は任務中だ。

「せ、んぱい…」


合同任務だと伝えられたときは、夢かと思った。
良いところを見せたいと思っていたのに、最初の攻撃で遠くに飛ばされてしまうとは。

「呪力吸収が武器なら、キャパ以上の呪力を与えれば良いってことだろ?」
「お゛かあ゛さぁああああああん!!」


呪力を拳に溜め、呪霊の体に殴りかかる。

するとすぐに、呪力が吸い取れる感覚があった。
俺はさらに呪力を流す。

するとパン!っと呪霊の体に穴が空いた。

「もういっちょ!」


先ほどと同じくらいの呪力量で蹴る、殴るを繰り返す。

「ぐげえ」

気味の悪い声がしたかと思うと、呪霊が裂け始めた。

「俺の攻撃に耐えきれなくなったのか!」


笑いながらさらに攻撃を連ねる。
すると、部屋の隅に座り込んでいたAがいきなり動き出し、呪霊の体に手を突っ込んだ。

「何やって…!」
「私はいいから祓ってください!」

真剣な表情に気圧され、最後のとどめをうつ。

「術式順転 蒼」


呪霊は膨らみ、Aが見えなくなる。
蒼が当たった瞬間に呪霊は弾け、
呪力で身を守り倒れこんでいるAと、Aに抱かれた子どもが出てきた。


「この子が、中にいるのが見えました…硝子先輩に治してもらってください、」
「お前も硝子に治してもらう必要があるだろ、!」
「この子の方が、心の傷も大きいんです、迅速な処置をお願いします」

私は補助監督さんと後から向かいます、と息も切れ切れに笑う。

どうしてそんなに苦しそうなのに笑うんだ。
しかしAの頼みを断ることは出来ず、子どもを受け取る。

「また、高専で会いましょ、う」
「絶対な」

俺は補助監督を呼び、高専へ向かった。

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設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , 高専時代   
作品ジャンル:恋愛
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楽々(プロフ) - さとこさん» そうです!疾走感のあるエピソードを書くのは苦手ですが、精一杯頑張っています笑笑 これからも更新頑張ります、応援ありがとうございます! (11月5日 11時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
さとこ - もしかしたらなのですが、私がリクエストさせて頂いたお話を書いて下さっているのかも…と思いながら読ませて頂きました!五条先輩の少し焦ったような感情が感じることができ、続きがとても気になります!更新して頂き、ありがとうございます!m(_ _)m (10月21日 21時) (レス) id: 6be4d9c700 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - ぷりんさん» ありがとうございます!!!励みになります😭 (9月23日 21時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - すごく面白いです! (9月23日 16時) (レス) @page28 id: 46c210aa58 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - aiueoさん» リクエストありがとうございます〜 かしこまりました〜!応援にも感謝します😉 (8月16日 10時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楽々 | 作成日時:2023年8月11日 15時

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