15話 ページ15
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相手の術式を看破したはいいものの、とても相性が悪い。
私は呪力で身体や武器、色々なもの強化して戦うので、
吸収されると特級相手には戦えない。
息を整えながら、作戦を練ようと考える。
「だっだっだっ、だい゛すき゛だぁよ゛ぉぉおぉお!」
だけど、呪霊はそんな長い間を与えてくれるはずもなく、すぐに攻撃を仕掛けてくる。
咄嗟に呪力で強化しようとするも、そんなのは効かないのも分かっていて。
だからといって強化しないでいると防戦一方になってしまって。
さっきの脇腹の傷が、思考を遅らせる。
自分がどんどん弱気になっていくのがわかる。
ぎりぎりで避け続けていると、すごい音がして、壁が破れた。
「大丈夫か!」
「…せんぱっ……!!」
ここにきて頼りになる姿に、泣きそうになる。
「おま、怪我してんじゃねーか…!そこで休んでろ!」
先輩が焦ったように言うのが、おかしくて。
こんなに緊迫した状況でも、安心して笑ってしまう。
「…まかせろ」
先輩が手に呪力をあつめ、順転をくりだす。
……呪力?
「だめ!!」
先輩が技を繰り出す前に呪力を吸収されると、防御できない。
それに気づいた私は、急いで五条先輩のもとに駆けて押し倒す。
「ど、うした?」
「だめです、呪力を吸収されます…」
戸惑う先輩に一生懸命伝える。
「呪霊の術式です、呪力吸収で、」
先輩の綺麗な瞳を見ながら必死になって伝えていると、ははっと笑われた。
「なんで笑うんですか!」
「いや、はは」
先輩は優しく私を抱き上げ、部屋の隅に置く。
近づく触手の腕を、術式で弾きながら。
「うわぁ…」
初めて近くでみた無下限呪術に驚きながら、先輩をみる。
「とにかく、気を付けてくださいね」
「分かった分かった」
先輩は困ったように笑うと、呪霊と正面に向かい合った。
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楽々(プロフ) - さとこさん» そうです!疾走感のあるエピソードを書くのは苦手ですが、精一杯頑張っています笑笑 これからも更新頑張ります、応援ありがとうございます! (11月5日 11時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
さとこ - もしかしたらなのですが、私がリクエストさせて頂いたお話を書いて下さっているのかも…と思いながら読ませて頂きました!五条先輩の少し焦ったような感情が感じることができ、続きがとても気になります!更新して頂き、ありがとうございます!m(_ _)m (10月21日 21時) (レス) id: 6be4d9c700 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - ぷりんさん» ありがとうございます!!!励みになります😭 (9月23日 21時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - すごく面白いです! (9月23日 16時) (レス) @page28 id: 46c210aa58 (このIDを非表示/違反報告)
楽々(プロフ) - aiueoさん» リクエストありがとうございます〜 かしこまりました〜!応援にも感謝します😉 (8月16日 10時) (レス) id: c458930b6c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楽々 | 作成日時:2023年8月11日 15時