渡辺カップル

# 8 ページ8

Aside




次の日、いつものアラームの音じゃなくて携帯から鳴り響く音で目が覚めた。

まだ完全に起ききってない頭と体で名前を確認せずに電話に出る









「 ····はいもしもし 」




電話の主は、





渡辺「 あのさぁ、何回目？ 」







怒な渡辺さんでした。







「 翔太？え、なに？ 」


渡辺「 詩織ちゃんから聞いたんだけど 」




くっそ···· 詩織···· 言いやがったな、




「 あ、あぁ、昨日のことか

いや、でもまぁほら！酔っ払うまではいってないし、ただ終電逃して帰れなくなったってだけだからさ 」


渡辺「 ''だけ'' じゃないんだけど 」


「 そう...ですよねごめんなさい。 」






翔太の方こそ呑みすぎて帰れなくなることしょっちゅうあるくせに！！！って毎回思うけど、それを言うと「 俺は男だから 」て必ず返されるからもう何も言えない。





渡辺「 ほんとに危ないからって俺何回言った？何回言ったら分かる？ 」


「 いやでもさぁ、ほら私ももういい大人だし？！ 」


渡辺「 はぁ、人がせっかく心配して言ってやってんのに 」


「 そんな分かりやすくため息つくのやめてよ 笑 」


するとさっきも翔太の周りザワザワしてたけど、「 翔太喧嘩してんのー？ 」「 え、Aちゃん？Aちゃーん！久しぶりー！ 」「 ふっか、やめとけ」なんて声が聞こえてきた。


渡辺「 ちょ、ふっかほんとにうるさい 」


「 ふっかさん？今みんなと一緒に居るの？ 」


渡辺「 今移動中。そんな時に詩織ちゃんから連絡来たからさ 」


「 あぁ、そうだったんだ。ごめんね、忙しいのに 」


渡辺「 いや。とにかくもう、夜遅くまで呑むのはやめろ。

あとさぁ、なんで最初に俺に連絡しないわけ？ 」


「 いや翔太疲れてるかな〜って思って 」


渡辺「 嘘。怒られるのわかってたからだろ 」


「 いや〜、バレた？ 」


渡辺「 バレた？じゃないわ 笑


じゃあもうそろそろ着くから切るな 」


「 うん、じゃあ頑張ってね。 」


渡辺「 また連絡する 」





メンバーと一緒だったからか、いつもより怒られなかったし機嫌よかったみたい。よかった。








それより詩織···· 裏切ったな····

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