命をかけてでも ページ46
〜敦side〜
「あの、つかぬ事をお聞きしますが…」
「なに?ていうか本当に敬語使わなくていいよ?私の方が多分年下だし」
「あ、うん、分かった。えっと、君はマフィアなんだよね?」
「そうだよー!そうは見えない?」
「いや、芥川とは全然違うなぁ、と思って」
「あはは、芥川は凶暴だからねー。大丈夫だった?怪我とかしなかった?」
「あ、それは大丈夫…でもなかった」
「ふふ、敦君って面白いね」
「そ、そうかな…?でもなんでマフィアなのに僕のことを心配したりしたの…?」
「んー、別に私はマフィアっていう肩書きにこだわってる訳じゃないから」
「それは、どういう……」
「私はね、昔マフィアの首領と太宰と太宰の元相棒に助けられたの。だから私はそれ以来、その三人だけは何があっても守るって決めてるんだ」
「太宰さんが、Aさんを助けた…」
「うん。だから太宰が悲しむことはしたくない。だから君のことを殺したりしなかった。そうしたら太宰が悲しむだろうから。だけど今の私が所属しているのはマフィア。だからいつか全面戦争になったときは、きっと首領のために命をかけてでも君たちを殺しに行くよ」
「君は、首領って方と太宰さんの元相棒の方を守るためにマフィアにいるの?」
「そう。まあ太宰はマフィアを勝手に抜けちゃったけどね。私の居場所は首領や太宰、そして太宰の元相棒にして私の現相棒がいるところ。まあさすがに太宰が探偵社に入ったって知ったとき、あちゃーとは思ったけど」
「まあ体は二つには分かれてくれないからね…それで君はマフィアに残った、という訳なの?」
「そういうこと」
そう言ってふわりと笑う彼女は、とても可愛かった。
命の恩人のことを、命をかけてでも守りたい。
そう言った彼女は、きっと根は優しくて良い人なんだろうな……
「あ、社長さん出てきたよー、敦君、太宰」
「ほんとだ」
どうやらAさんと喋っている間に、いつの間にか社長の方も話が進んでいたみたいだ。
社長とギルドの三人が部屋から出てくる。
中で何があったのかは知らないが、ギルドの団長が社長に向かって、
「明日の朝刊にメッセージを載せる、よく見ておけ親友。俺は欲しいものは必ず手に入れる」
と言い放った。
社長も結構怖い顔をしている。
おそらく話がまとまらなかったのだろう。
でも一旦は引いてくれるのか、ギルドの人たちはそのまま帰っていった。
149人がお気に入り
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
この作品が参加のイベント ( イベント作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユイ(プロフ) - konohaさん» konohaさん、もう見てくださったのですね!ありがとうございます!紅葉姐さんの口調、難しいです(ー ー;)これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2016年3月9日 14時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
konoha(プロフ) - ユイさん» 参加して下さりありがとうございます!早速見に来ました〜!まだ途中までしか見ていませんが、紅葉さんの口調がとてもいいですね!これからも更新頑張って下さい!続き楽しみにしています! (2016年3月9日 13時) (レス) id: d306aa4c78 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 吹雪始音@色松さん» 鈴ちゃん、読んでくれたんだ!ありがとうございます!そんなに褒めてもらえるなんて…!!紅葉姐さんの口調、難しいです、今研究中(⌒-⌒; )これからも頑張って更新しますね、始音ちゃんも頑張ってね( ´ ▽ ` )ノ (2016年2月24日 2時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪始音@色松(プロフ) - ユイさん、どうも!
読ませて頂きました、鈴こと始音です(`・ω・)
夢主ちゃんのキャラ可愛いですね!そして紅葉姐さんの口調とか上手くて羨ましい限りです(笑)
これからも頑張って下さいねっ♪ (2016年2月22日 22時) (携帯から) (レス) id: 6e22eac2fd (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 山ノ内さん» わあ!わざわざコメントまでありがとうございます!!頑張って更新します!山ノ内さんの作品も続き楽しみにしています! (2016年2月10日 23時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユイ | 作成日時:2016年2月2日 0時