乾杯 ページ20
〜中也side〜
「ん〜、おいしい!」
Aが、俺の作ったオムライスを食べながら言った。
「そりゃ良かったな。腹減ってたンだろ?」
「うん、ありがとう中也!!」
「へいへい。いつものことだ」
「やっぱり中也は優しいねー。にしても、さっすが中也!こんなに料理出来るなんて、女子力高いねー」
「ぜんっぜん褒め言葉に聞こえねえ」
「あはは、でも本当にすごいと思うよ?羨ましい」
「ああ、まあお前よりは料理出来る自信がある」
「ひどい!私だって出来るもん」
「うそつけ。前にお前が作った焼きそば、すっげえ味だっただろうが」
「うぅ…」
Aは頬を膨らませる。
だが、こいつの料理が天下一品に不味いのは事実だ。
あの太宰でさえ、沈黙したほどだ。
だから俺は、こいつに飯を食わせてやってるってわけだ。
「あ〜、美味しかった!!お、そうだ、ワイン開けよっか」
「…お前一応未成年だけどな」
「あはは、でも中也だって未成年のころから飲んでたでしょ。おあいこだよ」
「まあな…というかなんで俺の家のワインセラーにお前が買ってきたワインがあるンだよ?」
「え?そりゃあ私がいれたからだけど」
「ンなことは分かってるンだよ!!問題はなんでお前が俺の家のワインセラーにいれたかってことだ。自分の家にもあるだろうが」
「まあまあいいじゃないの」
「よくねぇよ!!…はあ、もういい。今日一日怒り疲れた」
「お疲れ様ー」
「お前のせいだ!!」
「あはは、じゃあこれ飲んでゆっくりしよ?」
…何が人の家で、『ゆっくりしよ?』だ。
まあいつものことだ、諦めよう。
「よーし、じゃあ開けるねー」
そう言ってAはワインボトルを開けて、グラスに注ぐ。
「それでは、今日の勝利に乾杯!」
「ん、乾杯」
俺とAは互いに少し微笑んだ。
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ユイ(プロフ) - konohaさん» konohaさん、もう見てくださったのですね!ありがとうございます!紅葉姐さんの口調、難しいです(ー ー;)これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2016年3月9日 14時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
konoha(プロフ) - ユイさん» 参加して下さりありがとうございます!早速見に来ました〜!まだ途中までしか見ていませんが、紅葉さんの口調がとてもいいですね!これからも更新頑張って下さい!続き楽しみにしています! (2016年3月9日 13時) (レス) id: d306aa4c78 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 吹雪始音@色松さん» 鈴ちゃん、読んでくれたんだ!ありがとうございます!そんなに褒めてもらえるなんて…!!紅葉姐さんの口調、難しいです、今研究中(⌒-⌒; )これからも頑張って更新しますね、始音ちゃんも頑張ってね( ´ ▽ ` )ノ (2016年2月24日 2時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪始音@色松(プロフ) - ユイさん、どうも!
読ませて頂きました、鈴こと始音です(`・ω・)
夢主ちゃんのキャラ可愛いですね!そして紅葉姐さんの口調とか上手くて羨ましい限りです(笑)
これからも頑張って下さいねっ♪ (2016年2月22日 22時) (携帯から) (レス) id: 6e22eac2fd (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 山ノ内さん» わあ!わざわざコメントまでありがとうございます!!頑張って更新します!山ノ内さんの作品も続き楽しみにしています! (2016年2月10日 23時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユイ | 作成日時:2016年2月2日 0時