晩ご飯 ページ19
〜中也side〜
「ふんふふん、ふふーん♪」
俺とAは今、帰りの車の中である。
なぜ俺の車の中にこいつがいるかというと、Aは俺が住んでいるマンションと同じマンションに住んでいるからだ。
おまけに隣の部屋だ。
先にマンションに住んでいたのはAだが、俺はワケあってこいつと同じマンションで暮らす羽目になった。
ちなみにワケというのはまたいつかの機会に話すが、俺とこいつの史上最悪の一週間に関わる話である。
で、その最悪の一週間の元凶たる人物、つまりAは俺の車の中で上機嫌に鼻歌を歌っている。
「ふふふーん、ふふん、ふんふん♪」
「ずいぶんと機嫌がいいな」
「だって久しぶりに中也の車乗ったから、なんか気分いいなぁって」
「まあ確かに、ここ最近お前乗せた記憶ねえな」
「うん。ダイエットのために歩いて帰ってたからねー」
「…お前はダイエットしない方がいいだろ」
「いや、私意外と脂肪多いよ!?中也が聞いたら私のこと嫌いになっちゃうかも知れないよ!?」
「なんで脅してくるンだよ!!」
「だって事実だもん」
「はぁ…まあダイエットは好きにしたらいいけどよ、仕事に支障が出ねえ程度にな」
「もちろん!というかそのためにダイエットしてたんだもん。ちょっと最近動きが悪くなったかな、と思って。あ、そうだ!中也、明日暇?」
「あ?ああ、まあ今のところ事務所の外での仕事はねえけど」
「じゃあ訓練つけてよ!私も明日暇だから!」
「そうだな、たまにはいいかもな。ただし、書類終わらせてからだ」
「うぅー…分かったよ」
「ん、よし、それじゃ明日は覚悟してろよ?」
「あはは、中也こわ〜い」
「手加減は一切しねえからな」
「分かってるよ」
そんなことを話していると、いつの間にかマンションの前に着いた。
車を駐車場に停めて、俺とAは外に出た。
「あーあ、お腹すいた。でも作るのめんどくさい。というわけで中也、ご飯作って」
「はあ!?自分の飯くらい自分で作れ!!」
「えー。せっかく中也の好きなお酒開けようと思ったのに」
「…ったく。まあ今日は仕事頑張ったしな」
「やったー!!中也やさしい!」
「へいへい」
…なんだかんだ言って、俺も甘いな。
「中也ー!早くー!!」
「…おう」
俺はAに腕をぐいぐい引っ張られながら、マンションの中に足を踏み入れた。
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ユイ(プロフ) - konohaさん» konohaさん、もう見てくださったのですね!ありがとうございます!紅葉姐さんの口調、難しいです(ー ー;)これからも頑張りますので、よろしくお願いします! (2016年3月9日 14時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
konoha(プロフ) - ユイさん» 参加して下さりありがとうございます!早速見に来ました〜!まだ途中までしか見ていませんが、紅葉さんの口調がとてもいいですね!これからも更新頑張って下さい!続き楽しみにしています! (2016年3月9日 13時) (レス) id: d306aa4c78 (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 吹雪始音@色松さん» 鈴ちゃん、読んでくれたんだ!ありがとうございます!そんなに褒めてもらえるなんて…!!紅葉姐さんの口調、難しいです、今研究中(⌒-⌒; )これからも頑張って更新しますね、始音ちゃんも頑張ってね( ´ ▽ ` )ノ (2016年2月24日 2時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪始音@色松(プロフ) - ユイさん、どうも!
読ませて頂きました、鈴こと始音です(`・ω・)
夢主ちゃんのキャラ可愛いですね!そして紅葉姐さんの口調とか上手くて羨ましい限りです(笑)
これからも頑張って下さいねっ♪ (2016年2月22日 22時) (携帯から) (レス) id: 6e22eac2fd (このIDを非表示/違反報告)
ユイ(プロフ) - 山ノ内さん» わあ!わざわざコメントまでありがとうございます!!頑張って更新します!山ノ内さんの作品も続き楽しみにしています! (2016年2月10日 23時) (レス) id: c73290e85b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユイ | 作成日時:2016年2月2日 0時