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「ここのご飯結構美味しいね、陣平ちゃんもそう思わない?」
「.......」
「おーいゼロ、食事くらい楽しく食べようぜ」
「........」
上の会話でわかる通り今は食事中である
どうやら初対面なのは私だけではなかったらしく、どうせ自己紹介するなら、ご飯を食べながらにしようとなったのである
けれど、何故さっきまで殴り合いしてた二人が隣同士で座っているのだろう
お陰で萩原と諸伏が頑張って盛り上げようとしてるのに全然雰囲気がよくならない
なによりも、何故私はさっきから降谷零に睨まれているのだろう
私この人になにかしたっけ?!ここまで来ると異常だよ!
「あ、あーそういえば、黒羽は首席だったけど柔道とかは得意なのか?」
は?おい待て、諸伏!諦めるな!そんな後は託した見たみたいな目で私を見るな!!
「た、確かに、黒羽ちゃんパッと見腕とか細いしね!」
萩原ぁぁぁぁ!!お前もか!!!
興味を示しているのかチラチラと私のことを見ている松田陣平に気づいて、私は覚悟を決めた
『あー、その前に苗字で呼ばれるのは慣れてないんだ、だから名前で呼んでくれない?』
呼ばれ慣れないのは本当だ、森さんの娘だけど苗字の違うことに気を使って皆名前で呼んでくれていた
私自身今の苗字は顔も知らぬ産みの親との苗字な為あまり好きでは無いのだ
まぁ、この辺の話はまた別の機会にしよう
「わかった、改めてよろしくなA」
「おっけー、Aちゃん」
「それで、結局お前は柔道は出来んのかよ」
さっきまで、一言も喋らなかった松田陣平が話を戻した
『んー、まあ一応は出来るよ』
「は?一応ってなんだよ」
『んーと、できないことは無いんだけど、まともなのはやった事がないというか』
「はぁ?お前そんなんでよくここ入ろうと思ったな」
私だってこれでもマフィアの戦闘員として長いのだ、柔道くらいできないこともない。
けれど、私が今までやってきたのは敵を倒すための実践向けの体術であって、しっかりとした型のある柔道ではないのだ
だからできるかどうかはやってみないと分からない
「まあまあ、でも、首席になってるくらいだから多少苦手なことがあっても他で補えられてたのかもしれないし」
私がずっと黙っているから不貞腐れたのかと思った萩原が言った
すると、今までずっと黙っていたやつが急に喋り始めた
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夜空 -Night Sky-(プロフ) - 初コメ失礼します!すごく面白いです!...フラグだ...それはきっとヨコハマの夜を守る組織のボスの異能なんだろうなぁああ (2020年9月24日 23時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
Aya(プロフ) - 何回も見直してます!更新頑張ってください! (2020年9月22日 23時) (レス) id: 94ca772b7b (このIDを非表示/違反報告)
umisorako - この作品大好きです!更新頑張ってください! (2020年9月3日 23時) (レス) id: 1f1dba2df0 (このIDを非表示/違反報告)
まつたけl*不定期更新(プロフ) - 無理をしない程度に更新頑張ってください!! (2020年8月13日 8時) (レス) id: 47b0b1fd5e (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 最高すぎる!更新頑張って下さい! (2020年7月22日 6時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆あいねこ☆ | 作成日時:2020年5月13日 13時