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「それで、Aは何であんな所で気を失ってたんだ?」
ギクッ
いや、ね、いつも零とかの陰に隠れて目立ちはしないけど、この二人も結構頭良いし、鋭いってことは知ってるからさ
うん、わかってたよ、こういう状況になる事くらい
でもね、出来ればスルーして欲しかったなーなんて、
「聞いてる?Aちゃん」
答えないでいると今度は研二が聞いてきた
え、何これ、なんかめっちゃ怖い
研二なんて、笑って言ってるけど目が全然笑ってないから!
いつも優しい人程怒るととても怖いって本当なんだね!
なんて現実逃避もつかの間、口を開かなくてはいけない状況に持っていかれ、渋々口を開いた
『えっと、その、階段から足を滑らしまして…』
「そんなわけないよね、それだったらうつ伏せで倒れるはずなのに、見つけた時仰向けに倒れてたし」
私の渾身の言い訳も虚しく一蹴され、本当に逃げ場がなくなってしまった
え、どうしようでも、本当の事言うのはなぁ
私が全然言う気がないのがわかったのか、景光は諦めたようで
「はぁ、取り敢えず今はいいよ
本当の事はもう分かってるし、Aを突き落とした子についても、今ゼロと松田が証拠を持って教官に話をつけに行ってるしな」
はい?
『え、全部わかってるって、どういう…
てか、証拠ってまさか……!!』
私の言葉に今度は研二が不満そうに言った
「俺らが気づかなかったわけないでしょ、おかしいところは沢山あったしね
なのにAちゃん全然俺たちのこと頼ってくれないし」
『えと、それは、、、』
「まぁ、取り敢えず今はゼロ達が来るのを待とう
Aへの説教はそのときだ」
え、今から全員来るの?てか、五人に説教されるの?
え、私死ぬんじゃないかな?
なんてことを思いながらも私は一つ疑問に思っていた事を景光に聞いた
『ねぇ、さっき言ってた証拠ってもしかして、』
「あぁ、ゼロが気づいてな
しっかり聞かせてもらったぞ、お前が隠し持ってた”ボイスレコーダー”」
わぁ、なんていい笑顔、なのに全く目が笑ってない!
てか、まじかよ、アレ零が持ってったのかよ
言わずもがな私がさっき必死に探していたのは、階段でのやり取りを録音したボイスレコーダーだった
まぁ、教官に元々見せるつもりだったから結果オーライかな
…………いや、よくない、あれなかなかに恥ずかしいこと言ったよな自分
え、あれを零と景光聞いたの?
マ ジ か よ
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夜空 -Night Sky-(プロフ) - 初コメ失礼します!すごく面白いです!...フラグだ...それはきっとヨコハマの夜を守る組織のボスの異能なんだろうなぁああ (2020年9月24日 23時) (レス) id: 2b2a41cc61 (このIDを非表示/違反報告)
Aya(プロフ) - 何回も見直してます!更新頑張ってください! (2020年9月22日 23時) (レス) id: 94ca772b7b (このIDを非表示/違反報告)
umisorako - この作品大好きです!更新頑張ってください! (2020年9月3日 23時) (レス) id: 1f1dba2df0 (このIDを非表示/違反報告)
まつたけl*不定期更新(プロフ) - 無理をしない程度に更新頑張ってください!! (2020年8月13日 8時) (レス) id: 47b0b1fd5e (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 最高すぎる!更新頑張って下さい! (2020年7月22日 6時) (レス) id: e4678e2dff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆あいねこ☆ | 作成日時:2020年5月13日 13時