検索窓
今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:1,808 hit

金髪くんと。 ページ3

「イヤアアアア!!駄目駄目!俺美味しくないから!!すごく不味いよ!?俺を喰ったら1日中吐くと思う!!だから喰べないでえええ!!」

鬼の音と同じ方向から、悲鳴が聞こえた。
速く…急げ……!

あっ、いた!金髪の男の子と鬼!
距離があるからとても小さいけど見える。

その時。男の子が倒れた。気絶したのか……!?

まずい、鬼の攻撃が来る。
間に合え…!


『夜の呼吸 壱ノ型 夜天光ッ…』

「雷の呼吸 壱ノ型 霹靂一閃」



私より先に、金髪の男の子が、鬼の頚を斬っていた。

す、すご…。

私が呆気にとられていると、男の子が目を開けた。
えっ、寝てたの…?寝ながら頚斬ったの…?

「っえ、鬼が死んでる!…き、ききき君が倒してくれたの!?ありがとおおおおお!!」

そう言いながら私にしがみついてくる金髪くん。

『え、あ、いや、私は何も…』

だ、大丈夫かな、どうすればいいんだ。
とりあえず男の子の背中をさすって落ち着かせようとした。

「え!?せ、背中を…!!俺のこと好きなの!?結婚しよ!!!」




落ち着かせるどころか、逆効果だった…。
しかもなんか勘違いされてる…。

『いや、好きとかそういうんじゃなくて…。結婚も、無理です。ごめんなさい。』

うう、どんなことでも断るのは辛い…。でも流石に結婚は断らないと。

「えええ俺のこと好きじゃないの!?
また振られたああ、でも可愛いから許す!俺は我妻善逸だよ君は!?」

『ゆ、杠葉Aです。我妻さん、落ち着いて下さい…。』

我妻「あ、うんそうだよねごめん!Aちゃん強いね、俺が弱いだけかもしんないけど…!」

今度は小声になったが、勢いはそのままだ。

『ああ、いや、私は』

我妻「Aちゃん何歳?俺16!俺より年下だよね俺が守らないと…。ああでも俺弱いしすぐ死ぬ…!」


…話を聞いてくれない……。

『…14歳です……。』

我妻「あれ、なんかAちゃんから諦めたような音がするんだけどどうしたの?」

音…?そうか、我妻さんも耳がいいのかな。

『特に何も…。じゃあ、私はこれで…。』

我妻「えええ行っちゃうの!?俺1人になったら今度こそ死ぬよ!?!?」

いきなり元の大声に戻る我妻さん。

『…我妻さんはきっと大丈夫です。自信持って下さい。では。』

我妻さんには悪いが、1人になりたいので場を去った。
でも、大丈夫だと思ったのは本当。

彼は多分、眠ると本来の力を発揮するんだ。

暖かい。→←最終選別。



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
7人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:すい | 作成日時:2020年6月28日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。