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鯨「我々13係がほかの係からバカにされてるのは知ってますよね〜?」
皇「笑って言うことかよ」
主《全くです》
宝「あんたも言うようになったな」
鯨「そんなあなた達に朗報よ
ほかの係を見返すチャンスが来たわ
東京臨海展示場で行われる10年に一度の1大コミフェス
国内外から空前の人が押寄せる
それを狙って全国から屈指のスリ集団が集結するという情報があるの」
主に3つの大きなスリ集団がやってくると
鯨「他の部署と話し合い競い合うことになりました」
主《競い合う?》
警察の中で競い合うなんて…はぁ、鯨岡さんが言うからなにか理由があるのだろうけど
勝「おい、予知田メモは持ったのか?」
主《予備もバッチシです!》
勝「行くぞ」
スリが主に行われるのはひとが密集しているところで起こりやすい
電車は左門さんたちが行っているだろうから信号待ちとか人混みに紛れてスリを行う者を捕まえることにした
勝「いいか、まずは俺が手本を」
主《すみません、警察です
一緒に行きましょうか?》
男「っ、」
勝「……俺必要ないな」
主《すみません、勝手田さんこの人頼みます》
たったっと走りしっかり目に焼き付けたスられたことに気づいていないベージュのコートを着た女性を探す
声が出せないのがこんなに大変だとは思わなかった
いや、今は誰もいないからいいのか
主「すみません、警察です
財布スられてましたよ」
警察手帳を見せ信頼させるために微笑む
女「あ……」
ゴソゴソと鞄を探る
主「もっと取られにくいところに入れてくださいね」
女「ありがとうございます
あのー、良ければ連絡先を教えてくれませんか?」
でた、最近よく連絡先を聞かれる
財布の中身を確認して後で足りなかったからと請求する気かもしれん
主「すみません、今仕事中なので」
女「いいじゃないですか、お礼もしたいですし」
主「い、いや、あの」
トントンと後ろから方を叩かれ呟かれた
皇「何してるんだ?」
主「おっ、」
慌てて手のひらで口元を覆いメモを取りだし書こうとする
いい、と手で制される
皇「駄目だろ、俺から離れるなって言ったよな?」
手の平同士を合わせて皇子山さんを見る
皇「そういう事だから、じゃあね」
女「は、はい」
しまった、聞かれたか?
皇「戻ったら話がある」
ブンブンと頭を激しく上下に降った
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作者名:彼方 透 | 作成日時:2020年3月18日 17時