17枚目 ページ17
途中から聞いているが斑目くんの話によれば
彼は手懐けられた犬のようだ
宝「行くで、準備しぃや
って、おったんかいな
ほな行くで」
主《はい》
宝塚さんと一緒に車に乗り込むと少し遅れ気味で最初に不機嫌な皇子山さんが来た
心做しか斑目くんも機嫌が悪いし小平さんは落ち込んでいる
宝塚
なんか雰囲気悪いな
予知田
そうですね
携帯をしまい外の風景を眺めた
はぁ、あと何時間この中に居なくてはならないんだろうと気が遠くなる
引き当たり捜査の件数が残りがあと数件となり今は順調に進んでいる
いつもの彼らが初めてにしてはよくも悪くもない
普通かな
・○月✕日△時□分
〇〇さん宅に侵入
空いていた窓から侵入
窃盗品は時計、金品
主《これで全部ですか?》
鳥「ええ」
メモを懐にしまい込み人の気配を感じ横を見ると
隣に〇〇さんがたっていた
主《ご協力ありがとうございます》
とメモに書いて見せるがこちらの方は一切見ずに鳥飼和子を真っ直ぐと睨むように見ている
大切なものを盗まれたんだ恨むのは仕様がないだろう
「おいっ」
瞬間○○さんの目が開いた
「出てけっ」
念の為鳥飼和子の前に出ると予想通り水の入ったコップを振り上げた
引き当たり捜査はこういうことがあるから苦手なんだ
斑「黎斗さん!
大丈夫ですか?」
主[大丈夫]
引き当たり捜査では彼女の人権を守ることも大切だ
服の変えは余分に持ってきているし、何よりこの短い髪は偽物だからね
頭皮まで浸透する前にウィッグを取ると周りから驚愕の声が上がった
皇「お前、」
主《ウィッグ、鬘だよ
長いの鬱陶しくて邪魔なんだけど鯨岡さんが切るなって言うからさ
服は予備があるから大丈夫》
皇「また隠し事か」
主《お洒落ですよお洒落》
服を着替えている時間が勿体ないと言い先に次の引き当たり捜査を進めてもらうことにした
仕事中はあまり着ない少し女らしい服装だ
スカートはさすがに持っていないが
タイトなズボンに少し大きめのカッターシャツだ
主《すみません、任せっきりにしてしまって》
宝「大丈夫や
それにしても変わらへんな服装」
主《そうですか?女っぽいと思うんですけど》
宝「そ、そうか、何かすまんな」
主《じゃあ皇子山さんと交代してきますね》
宝「おう」
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作者名:彼方 透 | 作成日時:2020年3月18日 17時