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いよいよフェス当日
最も被害が多いのは会場への路線
実は私にスリ目を見分ける術はない
なんであの時わかったって?
内緒だ
数時間たった後ぐらいに斑目くんから連絡が来た
急いで駅へと向かう
滑り込み乗車、警察がやるなんてとんでもだけど
仕方がないよね
プーっという音と共に扉がしまった
恐らく斑目くん達は銀次を追っているだろう
私は嗅いだことのある匂いに誘われて車両を移った
主「あ、数日ぶりです?
あれ貴方ですか?」
煙「そうだな
危ないからな」
手招きでちょいちょいと誘われる
煙「耳かせ」
主「あ、」
煙「例のやつがいる」
この前刃物を持ったスリ集団がいると聞いた
それも過去に数多の事件を起こしてきたやつが
煙「おい、不味いぞ」
彼の目線の先にはそのスリ集団に声をかける皇子山さんがいた
主「ありがとうございます
私行きますね」
人混みをかきわけて行くと皇子山さんが1人で対峙していた
主「やっ、はぁっ!」
格闘技を習っているのか相手も結構しぶとい
刃物は無事回収したが腕をグイッと引っ張られ
鳩尾に拳を叩きつけられた
主「がっ、ゲホッゴホッ」
勝「何やってんだおりゃァ!」
勝手田さんの登場に驚いている男の腹を蹴り後ろに倒れかけた
皇「おい、大丈夫か?」
主[はい]
倒れたスリ集団を宝塚さんが踏みつぶす
13係に戻ると安堵して座り込んだ
宝「大丈夫なんか?」
メモを書こうとペンに手を伸ばすが掴んだ途端痛みでペンが転がり落ちた
勝「おい、お前まさか」
腕を掴まれ袖を捲られた
皮膚は赤くなり腫れている
これは大変な事になりそうだ
いろいろね
皇「掴まれたときに無理やり引き剥がしたからだろ
あと殴られたところも見せろ…いや、見てもらえ」
勝「俺が見てやる」
不味いぞ、色々不味い
皇「いや、お前じゃない」
主[すみません]
皇「そう捉えてくれていい」
斑「ちょっとどういうことですかぁ!?」
さっきから勝手田さんの目線がきつい
宝「付いとったんや」
左「何がだ」
宝「やから付いとったんや!
上に2つ」
主《ちょっ、宝塚さん
言い方!》
私のことを女とわかっている人以外の叫びがこだました
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作者名:彼方 透 | 作成日時:2020年3月18日 17時