拾 ページ10
みんなが集まっているであろうフロントに行った
葉「遅いですよ。明智さん」
主「ごめんね、葉村くん
私の着替えを手伝ってもらってたんだ」
葉「そっ、それは、仕方ないですね」
先に話し合っていたらしく、今わかることは
進藤くんの顔は判別がつかなくなるほどに食いちぎられていたこと
なのにゾンビが入ったという証拠がない
進藤くんの部屋のドアに白い紙が挟まっていたこと
名張さんは2時ぐらいにドスン、という音を上の階から聞いたこと
など奇々怪々なことが多くあった
主「いただきます、ごちそうさま……か」
彼がゾンビに噛まれたならゾンビがこの中にいることになる
だがゾンビに理性はないと思われる
1人だけ特定の人物を襲うことなど到底できない
エレベーターは止まっている
人も関与している可能性がある
いや、絶対だ
明「葉村くん、おそらく犯人は二人いる」
葉「はい、ゾンビと人間ですね」
明「あ、ああ」
どうやら、彼は最後まで言いたかったらしい
主「一度、現場を見せてくれないかな?」
管「私がカードキーを持っているので開けますね」
明「お願いします」
この季節は何とは言わないが腐りやすいからか冷房がかかっていた
天井までに届く紅い液体……
視界が何かで塞がれた
主「明智くん」
明「カードキーは収まったまま
ベランダの窓は開いていたのか
……A
あまり見ないほうがいいだろう
あれだけ血をなくしたんだ
まだ体が本調子じゃない」
貧血気味であることが分かったらしい
主「さすが神紅のホームズだね
葉村くんは気が付かなかったのに……」
明「当然のことだ
君のことは初めて話したとき……いや、入学当初のときから見ている」
全く彼は突然とんでもないことを言い出す
主「やっぱり君は色々な意味でやばい人だね明智くん」
明「なっ、」
主「最初こそはやばい人だなって思ってたけど
今はなんとも思ってないよ……というか慣れた?」
彼の目線は熱すぎて、というよりも
入学したてに目が合ったときに目力が強すぎて正直に言うと引いた
まさか彼と恋仲になるとは思わなかったけど
明智くんの手を取り降ろす
そこには少し不満そうな彼がいた
主「そんな顔をしないの……さあ、彼のために早く事件を解決してあげようか」
明「そうだな
だがまだ真実が分からない」
まだ何かある
きっとこれだけでは終わらない
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彼方 透(プロフ) - もちゃさん» コメントありがとうございます。実は明智さんどころか屍人荘の小説が少なかったので書くかどうかを迷っていたのです。これからも更新続けていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。 (2020年1月23日 22時) (レス) id: 515ce45d47 (このIDを非表示/違反報告)
もちゃ - 明智さんの小説探してました!応援してます! (2020年1月23日 21時) (レス) id: e6667f44b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彼方 透 | 作成日時:2020年1月16日 23時