肆 ページ4
動画撮影後の肝試ししていたら向こう岸にたくさんの影が見えた
不自然にゆらゆらと揺れていたので何かいると思った
まさか、人間…いや
人型の異形だとは思わなかった
焦点があっていない
昔映画で見たような動く死者のように低い唸り声をあげている
顔に紅い液体がぶちまけられたように付いていた
主「明智くん！」
明「あ、ああ、逃げるぞ！」
逃げるぞと彼は言っているが足がすくんで動けないみたいだ
主「こっち！」
明「すまない、情けなくて…」
顔を見ていないけどわかる、きっと彼は色々考えすぎて頭に体がついてこれてないんだ
主「そうじゃないでしょ、今は生きることを考えよう」
明「そうだな」
静原さんがゾンビに襲われていたから助けたが
一度彼女の顔から恐怖が消えて驚きが勝っていた
おそらく私の今の言動に驚いたのだろう
主「静原さんには後で説明する
とりあえず紫湛荘までいこう
きっと皆そこにいるはずだよ」
明「しかしそれまでにアイツらがいないとは…いや、必ずいるだろう」
第1に紫湛荘に逃げることを考えるだろう
主「明智くんは私が守るって言ったよね
だから大丈夫だよ
静原さんも安心してほしい
私が守るから」
階段を上っていくとそこにはたくさんの人だかり
これだけの人があの異形になってしまったのか
階段を一段一段と上がって行くたびに声が大きくなる
明智さん！巽さん！という葉村くんの叫びのような声が聞こえる、
美冬！という悲鳴に似た声が聞こえる
彼は私と静原さんを第1に中に入れた
彼へと手を伸ばした、そのとき
彼の体が後ろへと引かれた
主「恭介！」
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彼方 透(プロフ) - もちゃさん» コメントありがとうございます。実は明智さんどころか屍人荘の小説が少なかったので書くかどうかを迷っていたのです。これからも更新続けていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。 (2020年1月23日 22時) (
レス) id: 515ce45d47 (このIDを非表示/違反報告)
もちゃ - 明智さんの小説探してました！応援してます！ (2020年1月23日 21時) (レス) id: e6667f44b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼方 透 | 作成日時：2020年1月16日 23時
