廿伍 ページ25
主「葉村くん」
葉「大丈夫ですよ、巽さん
明智さん……」
葉村くんは明智くんを見て頷いた
明「そう、葉村くんは盗まれた腕時計を取り戻しに彼の部屋へと探りに行った
睨んでいたとおり彼の荷物の中から腕時計がでてきた
管野さんの叫び声が聞こえた時に、彼はいつもどおりに腕時計を見た
そして、管野さんが通り過ぎたあと部屋を出たときに静原さんと目が合ってしまった
2人とも見られたくない場面を見られてしまったわけだ
そこで口裏を合わせた」
名「ちょっと待って、いくらなんでもその取引は成り立たないでしょう！
葉村くんは盗られたものを取り返しただけ
殺人とはレベルが違うわ」
明「葉村くんにとっては他人の荷物に許可なく触ること自体が許されない事だった
彼は地震や津波の避難生活の途中で家へと帰ったときに火事場泥棒に遭遇したことがあってね
そのときに殴られてできた傷がそのこめかみの傷だ
だからね
その行動が彼にとっては許されないことであるんだ」
勝手に話してしまって済まないとでも言うように彼の眉が下がる
静「違います、明智さん
私が葉村さんにこのことを誰かに漏らせば殺すと、私が一方的に彼を脅したのです
葉村さんはそれに従っただけです」
高「だが待ってくれ、明智
まだ七宮の説明が残っている
美冬は今朝からずっと一緒にいたんだ
あいつを殺す暇なんてなかった」
管「静原さんだけじゃない。
ほかのメンバーも一緒です。
兼光さんの部屋のキーをすり替えるどころか殺すことさえ不可能だった」
明「彼を殺すことは可能だ。
なぜなら彼は毒殺されたから」
『毒殺された？』
なら毒は食品に入っていたというのか…
違う確かあのとき静原さんは七宮の部屋に入った
主「いや、彼の部屋に入るチャンスは1度だけあった」
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彼方 透(プロフ) - もちゃさん» コメントありがとうございます。実は明智さんどころか屍人荘の小説が少なかったので書くかどうかを迷っていたのです。これからも更新続けていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。 (2020年1月23日 22時) (
レス) id: 515ce45d47 (このIDを非表示/違反報告)
もちゃ - 明智さんの小説探してました！応援してます！ (2020年1月23日 21時) (レス) id: e6667f44b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼方 透 | 作成日時：2020年1月16日 23時
