拾肆 ページ14
朝から騒がしいなと思い起きて、なれない隻腕で靴を履いていると
ドンドンドンと扉が叩かれた
主「はい」
管「大変です！2階の非常扉が破られました！」
主「まさか、非常扉はそんなにヤワなんですか？」
さっきから明智くんが動かない
他の人が来たら起きるはずなのに
管「そんなわけないでしょう
ここの扉もいつ破られるかわからないのですが……
明智様は起きていらっしゃいますか？」
主「あ、すみません
明智くんを起こしておいてくれませんか」
管「は、はぁ、わかりました」
エレベーターホールに出るとそこには青ざめた顔をした比留子さんがいた
主「葉村くん、どうしたんだい？」
葉「その、比留子さんが血をみて倒れてしまって」
主「無理もないよ、私も倒れそうだし
この状態でこんな姿の人間を見ることなんて普通に生きていればないからね
それより葉村くん明智くんがいつにも増して起きるのが遅いんだ」
葉「明智さんが、ですか？」
葉村くんは明智くんが案外そういう気配に敏感なことは知っているのだ
比「んああ、いけない
気を緩めたところに死体を見たものだから、少しクラっときたよ
大丈夫、すぐに状況の確認を」
主「比留子さんもう少し休んでおいた方がいい」
比「休んでおかないといけないのはあなたも同じじゃないかなAさん……ちゃんと目の前見えてる？」
主「少し歪んで見えるね」
葉「巽さん聞いてないですよ！
前にあれほど言ったのにまだ懲りないんですか！」
少し前にすごく怒られたことがある
無理をして倒れたときだ
主「それより、いつここも占拠されるかわからない
その前に現場を検証しておいたほうがいいだろう」
動こうと体に力を入れたら肩に圧力が掛かって無理だった
明「ダメだ
A、君は休んでおくんだ」
私の肩に手を置いた彼が顔を少し歪めた
主「明智くん……私は」
明「頼む」
主「うん、」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
彼方 透(プロフ) - もちゃさん» コメントありがとうございます。実は明智さんどころか屍人荘の小説が少なかったので書くかどうかを迷っていたのです。これからも更新続けていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。 (2020年1月23日 22時) (
レス) id: 515ce45d47 (このIDを非表示/違反報告)
もちゃ - 明智さんの小説探してました！応援してます！ (2020年1月23日 21時) (レス) id: e6667f44b0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：彼方 透 | 作成日時：2020年1月16日 23時
