拾弐 ページ12
高「大丈夫か？」
主「大丈夫少し貧血気味でね
ええと、」
高「高木凛だ
よろしく」
たしか、この子はあのとき静原さんの名前を叫んでいた子だ
主「巽Aだよ
よろしく」
高「昨日はありがとうな
美冬を助けてくれて」
同じ部活の先輩らしい
主「いや、彼女を助けたのは明智くんだ」
高「それでも私が言いたいんだ」
主「それじゃあ、どういたしまして」
高「あぁ」
明智恭介side
彼女の体が悲鳴をあげ始めていた
心做しか声が震えている
時々どこかを見つめてぼーっとしている
肌の色も悪い
貧血の症状だ
天井までに届く血を見たとき彼女の目が少し開いた
彼女のことは長い間見てきたからわかる
変質者扱いされたときはさすがに傷ついたが
まずいと思ったころにはふらついたのか葉村くんにもたれかかり目頭を抑えていた
不覚にも俺は嫉妬してしまった
ダメだ仕方がないじゃないか
普段から貧血気味の彼女だ
それに葉村くんは避けることなく受けとめてくれたんだぞ
と言い聞かせてもやはり彼女のことを他の者に触られるのは嫌で
つい葉村くんに強く当たってしまった
心の中では済まないと思っていてもやはり、嫉妬する
俺に謝罪の言葉ではなく感謝の言葉を求めるわりには
彼女も俺に謝罪の言葉を言うことが多い
明「もう少し甘えてくれてもいいのだが」
主「もう十分甘えているよ」
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彼方 透(プロフ) - もちゃさん» コメントありがとうございます。実は明智さんどころか屍人荘の小説が少なかったので書くかどうかを迷っていたのです。これからも更新続けていきたいと思っていますのでよろしくお願いします。 (2020年1月23日 22時) (
レス) id: 515ce45d47 (このIDを非表示/違反報告)
もちゃ - 明智さんの小説探してました！応援してます！ (2020年1月23日 21時) (レス) id: e6667f44b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彼方 透 | 作成日時：2020年1月16日 23時
