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暫く働いていると御手洗掃除を頼まれて、仕方なくやると、ばったり会った深田くん。片手にスマホを持って御手洗から出てきた彼は、死角になるここで私を見つめて立ち止まった。
『 あれ。店員さん、お仕事戻んなくていいんすか？ (笑) 』
「 ちょっとくらい良いじゃないですか、お客さん 」
『 んは！てかAちゃんの店員さん姿新鮮だわ〜！ 』
「 え〜ほんとに？どう？似合ってる？ (笑) 」
『 うん。みんな働いてるAちゃんみて超可愛いって話してたよ 』
「 え〜〜〜？ 」
みんな、ってやだな。深田くんの気持ちが知りたいんだけどな。そう思ったけど、こんなこと聞いたところで深田くんに好きになってもらえる事は無い。
深田くんの肩にぽんっと手を置いて、
「 "可愛い" 頂いたので、お兄さんには 甘いの サービスしちゃいますねっ♡ 」なんて、ふざけて言ってみた。
でも、深田くんは…。
『 ……、甘いのって、なんすか 』
肩に手を置いたから自然とその距離は近くなるし、こんなの私が頑張って背伸びしたらキスできちゃう。
そんなふたりの距離感で、私の発言に明らかに動揺した深田くん。深田くんが期待する "甘いの" ってなにかな。その表情は、不安と期待と疑心が混ぜ合ったみたいな。
「 ……深田くんは、なにがいい？ 」
そんな深田くんに私も期待して、仕事中なのに、深田くんに夢中になってしまう。深田くんを見つめる私の視線はきっとあからさまなんだろうけど、この際もうなんでもいい。
『 …ばか (笑) 甘いのってデザートのことでしょ 』
「 ……ちぇ、バレたか〜 」
『 ほら早く仕事戻れ！ 』
「 おうおう。押すな押すな〜 」
深田くんに肩を押されて歩き出すと、食事を運び終えた彩さんとばったり。彩さんは私の肩に置かれた深田くんの手に目をやった。深田くんはニコッと笑って、『じゃあしっかり働いてください』って。
「 早く戻ってくれます〜？ 」
『 言われなくても戻りますけど？ 』
そんなふざけた会話をして、深田くんは笑いながら皆の席に戻って行った。チラッと彩さんの方を見ると、なんとも言えない複雑な顔をしていた。
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彩花(プロフ) - このお話大好きでもう既に5回は見返してます🎵更新楽しみにしてます♡ (11月4日 22時) (
レス) @page33 id: 7fda05ffd5 (このIDを非表示/違反報告)
ふー - 更新待ってます (2023年3月28日 12時) (レス) id: 43b4b8b5ab (このIDを非表示/違反報告)
り(プロフ) - 更新楽しみにしてます🎶 (2023年1月12日 10時) (レス) id: 4e3fb2e947 (このIDを非表示/違反報告)
?(プロフ) - お話大好きで何度も読み返してます♡続きも楽しみにしています^_^ (2022年12月8日 22時) (レス) id: 4b9f561349 (このIDを非表示/違反報告)
h - 更新嬉しいです〜ありがとうございます！面白すぎて何回も読み直してます！続きも楽しみにしています♡ (2022年11月13日 15時) (レス) id: dc72df0c7c (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2022年8月20日 9時
