26.クリスマス ページ26
「メリークリスマス!!」
そう言って織部さんがサンタの服を着て家にやってきた
「今何時だと思ってるんですか？」
私は布団の中で気持ち良く寝ていて、もうすぐで夢の世界に入ろうとしていたのに
「23時。サンタは真夜中にやってくるものだからね」
「どこから入ってきたんですか？戸締りはちゃんとしたはず…」
「どこって、玄関からちゃんと入ってきたよ？」
「鍵かかってましたよね？」
「こんな事もあろうかと思って、合鍵作っておいたから」
織部さんは笑顔でポケットから合鍵を取り出す
猟奇的で狂気的な織部さんの襲来に怒る気も失せた
「クリスマスなんてイベントありませんから」
「いやあるから」
「無いから。だからその暑苦しい服で抱きついてくるのやめてくれませんか？」
「じゃぁ脱げばいい？」
「そういう問題じゃないんですけど!!」
「じゃぁどう言う問題なの？」
「そう言うイベントごとをしたいなら事前にちゃんと言って下さいよ!!
私だって…私だって…」
「ん？志野ちゃんだって？」
「私だって、織部さんにちゃんとプレゼントを準備したかったです」
「なんだ。そんな事か。なら気持ちだけで大丈夫だよ」
織部さんはそう言いながら、担いでいた白い袋の中をゴソゴソとあさる
「白澤様が良くても私は…」
「ジャーン!!」
「…は？」
織部さんは袋の中から、白と赤のツートンカラーの下着とリボンを取り出し
「これが僕から志野ちゃんへのプレゼント。
で、これを着た志野ちゃんが僕のプレゼントでご馳走ね」
こいつ…最初っからその気だったな…
「…合鍵がプレゼントじゃダメですか？」
「えぇ〜。これは去年のクリスマスプレゼントだよ？」
織部さんが合鍵を使って家を出入りしていたと言う恐怖の事実を私は1年越しに知った
「帰れ!!このストーカーが!!」
ベッドの上に置いてあった枕やぬいぐるみを織部さんに向かって投げつける
「ストーカーでもなんでもいいよ」
織部さんは何が当たっても気にせず近づいてくると私を抱きしめた
そしてプレゼント用のリボンを私の頭に付けると服を引き裂いた
「志野ちゃんは僕から逃げられないんだ。どんな手を使ってでも志野ちゃんを僕のものにしてみせるから」
家にはサンディー・クローズが迷い込んだようだ
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梼(プロフ) - 13日の金曜日さん» あっ。正解w元は鬼灯で書いてたものを引用して名前変えだけですからw (2015年7月28日 19時) (
レス) id: 50aca512b0 (このIDを非表示/違反報告)
13日の金曜日 - 白澤とか唐瓜とか出てきて鬼灯○冷徹かと思った自分を殴ってやりたくなる、今日この頃 (2015年7月28日 14時) (レス) id: e33d5cb0ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：鋳 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/toshi6411/
作成日時：2015年5月9日 5時
