馬鹿野郎って鏡に叫んだ。【dtnb】 ページ1
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Shota.side
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幼なじみだから、体調が悪いのも分かる
幼なじみだから、相手の気持ちも分かる
いつの間にかそれは当たり前になってて
それがすごく嬉しかった。
けど、それが嫌だと感じたのは一週間前だったか
たまたま隣に座った楽屋でのこと
いつも通りスマホをいじる俺とは違って、
何かをぼーっと眺める涼太の視線に気づいた
その瞳は、どこか見覚えがあって、胸が苦しくなった
「翔太と舘さん、次撮影だよー」
その一言で何とかいつもの渡辺翔太に戻った
はーい、と適当に返事をして、楽屋を二人で出る
廊下を歩くと、いつもの沈黙
…一回聞いてみるか、と口を開けようとしたが
先に口を開いたのは、涼太だった
「翔太、ちょっと話していい？」
「…なに」
無愛想な返事しか出ない自分を呪いたくなる
そして、あの時涼太に話すのを譲った自分にも
今さら思い出したあの瞳
昔、涼太が好きな子に見せていた瞳
愛おしそうに見つめてる瞳だった
「俺さ、」
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そこから先の言葉は、もう思い出したくない
いつの間にか俺は、涼太のことを好きになっていたらしい
優しくされることに当たり前すぎて、気づいてなかったみたいだけど
『不安だから、誰かに相談したくて
翔太、本当は気づいてたでしょ？』
なんて、幸せそうに微笑んでいた涼太
知らない方が傷つかなかったのに、なんで俺は気づいたの？
自分が涼太の気持ちがわかることを初めて嫌になった
『応援するよ』
なんて言った俺も俺だけど
今日は隣じゃない楽屋
悲しさを紛らわすように、一人で鏡の前でスマホをいじる
「ちょっと、話あるんだけどいい？」
「あ、うん」
涼太が告白をする、なんて見なくても分かった
部屋を出る瞬間、鏡越しで目があった
“頑張るね”
口パクでそう言った
ガチャッと扉が閉まる音が妙に頭に響いた
俺は、涼太が本気で好きなことを知っている
俺は、二人の恋が必ず成功することを知っている
それでも、失敗したらいいのになんて思う俺は最低だ
鏡と目を合わせたくなくて、俯いた
メンバーがどうしたの？と声をかけてくる
それでも、俺は顔を上げられない
こんなゆがんだ顔、見せられるわけないじゃん
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Spark - 綿さん» リクエストありがとうございます！今はリクエストが溜まっているので更新は大分後になってしまうかもしれませんが、必ず書かせていただきます！これからもよろしくお願いします (2020年11月13日 20時) (
レス) id: 0384f6c364 (このIDを非表示/違反報告)
綿 - 悲劇的なnbさんのお話めちゃくちゃ好きです！今回更新されたのがどんな展開になるのかわからないのですが、もし救われないのであれば、一度とことん悲しい目に遭った後幸せになるお話が読みたいです。mmnb、もしくはnb右が良いです。 (2020年11月13日 0時) (レス) id: cc6a337569 (このIDを非表示/違反報告)
Spark - 紫夏さん» コメントありがとうございます！作者自身書いてて不安だったのですが、そう言ってくださるとすごい嬉しいです！作者は話のネタがあまりないので、リクエストはいつでもお待ちしてます。これからもよろしくお願いします！ (2020年10月25日 23時) (レス) id: 0384f6c364 (このIDを非表示/違反報告)
紫夏 - 書いて頂きありがとうございました！思っていたより長くて、読んでいて凄く楽しかったです。次回作も楽しみにしてます！もし、よろしければまたリクエストさせてください！これからも頑張ってください。応援してます。 (2020年10月25日 21時) (レス) id: c21d0ca7dc (このIDを非表示/違反報告)
Spark - るむぽさん» リクエストありがとうございます！作者自身あべさくは推しペアの一つなので、リクエストが来てとっても嬉しいです！書かせていただきますので、これからもよろしくお願いします。 (2020年10月24日 18時) (レス) id: 0384f6c364 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Spark | 作者ホームページ：http://keyaki
作成日時：2020年10月4日 20時
