4 ピンチ ページ5
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溜め息をついて俯いて歩いていると…。
男性
「ねえ君、どこか事務所に入ってない?」
と、男性に呼び止められた。
顔は完全モブだ。
「じむしょ?私お仕事してないです。」
こてっと首を傾げる。
男性
「お兄さんはね、芸能人を育成する
プロデューサーなんだけど、お嬢ちゃんは
芸能界に興味ある?」
「ないよ!」
はっきりと笑顔で言う。
男性
「でも、芸能人になると
美味しい物いっぱい食べられるよ?
お洋服もいっぱい買えるし。
ちょっとお兄さんに付いてくるだけで
良いんだ。ね、行こう。」
と、腕を引っ張られる。
…うっわ。
誘拐犯か。全くもう。私が美少女なばかりに。
でも演技しとくか。
誰か来る予感がする。
「私行かないもん!知らない人には
着いてっちゃ駄目って言われたもん!離して!」
誘拐犯をキッと睨んで
無駄な抵抗をする。
男性
「チッ暴れるな!」
えっマジか。
男性は私を殴ろうと手を挙げる。
幼女になんて事をすんだ…!
目の前の男性が私を殴ろうとした時、
その手が誰かに捕まれ後ろ手にされた。
男性
「いっ!」
沖矢 昴
「少女に手をあげるのは良くないですね。
それに貴方、このお嬢さんを
誘拐しようとしていましたね。」
そう言って犯人を拘束し、
私を助けてくれた人は沖矢さんでした。
誰か来ると思ってたけど貴方だったとは…。
て言うかいつも人通りが多い時間帯に
沖矢さんしか居ないって
つまりそうゆう事だよね。
何かのフラグだったんだね。
フラグ回収おめでとう私。
男性
「俺はただ名刺を渡そうとしてただけだ!」
はあ?
「違うもん!私離してって
言ったのに離してくれなかったもん!」
沖矢
「当の本人がこう言っていますし、
警察に通報しますね。」
男性
「チッ!離せ!」
男は身を捩るがピクリとも動かない。
流石沖矢さん。
暫くして近くの警察署から警察官が来て
一件落着した。
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作者名:ライトガク | 作成日時:2017年11月23日 23時