smさん、拐われてしまう ページ11
ある日の帰りのことだ。
スマイルは1人になりたくて人気の無い道にいた。
色々あって精神的に追い詰められ、スマイルは1人で泣いていた。そこに知らない男が通りかかった。
「あれ？可愛い子がいる。なんで泣いてるんだ？」
スマ「あ……泣いてるとこ見られた…」
スマイルはスマホの録音機能を起動した。何かあったときに使えるから、しゅんやはかやKCにそうしろと言われているのだ。
だからスマイルは知らない人にいきなり声をかけられたときは、録音機能を起動するようにしていた。だから幸い、泣いていて思考が鈍くなってる今もそれをできたのだ。
「通りすがりの俺でよければ話を聞くぜ？」
スマ「…………確かに、他人のほうが話せるかも。」
「そうそう。だから相談くらいならのるぜ？そういえば名乗ってなかったよな。俺の名前は久杜だ。」
知らない男が優しい言葉をかけてくれたことに、スマイルは疑問符を浮かべた。スマイルは男とは初対面だからだ。
スマ「どうしてそこまで言ってくれるんですか？」
「俺の気まぐれだよ。それにお兄さん可愛いし。可愛い子の涙は放置はできないだろ？」
久杜が冗談っぽくそう言うと、スマイルは少し迷ってから口を開いた。
知らない男に相談をしようと思う程には、スマイルは精神的に限界がきていた。
スマ「………………俺、大学で嫌がらせされてて。生徒からならよかったけど、相手は教授で。どうしようもなくて。
最近はその教授に言い寄られたり触られたりしてて、適当にあしらうと頬とかを叩かれるんです。今日は血まで吸われたんです。もう…耐えられなくて…。」
「ピアスしてるし彼氏いるんでしょ？しかも5人も。彼氏は気づかないのか？」
スマ「隠してます。心配、かけたくなくて…。」
「そっか。辛かったな。きっと沢山頑張ったんだよな。ここまでよく頑張ってきたよ。周りよりも何倍も苦しい思いしたんだろ？きっとそのせいで限界が来たんだよ。
……よく頑張ったな。」
男は優しくスマイルの頭を撫でた。男の表情はとても優しくて、スマイルはなんだか少し安心した。
スマ「はいっ……」
そう返事をすると、スマイルは再び泣き出した。
久杜が何を企んでるかも気づかずに、スマイルは弱ってるときに与えられた久杜の優しさによって久杜に心を開いてしまった。
スマ「相談○○ってくれてありがとうございます。少しだけ落ち着きました。久杜さんは優しいですね。」
「(よし。これでいいよな。あとはあれを実行するだけ…)」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 78人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Yuri(プロフ) - ロナさん» あちらで聞いてくれたのを確認しました。ありがとうございます！ (2022年3月6日 1時) (
レス) id: f6ed8a5cce (このIDを非表示/違反報告)
Yuri(プロフ) - ロナさん» パスワードを教える用の小説があるので、そちらで聞いてください。そちらで聞いてもらえたら、コメントに気づきしだいパスワードを教えます。すいませんが、この小説のコメント欄にはパスワードを書き込みません。 (2022年3月6日 1時) (レス) id: f6ed8a5cce (このIDを非表示/違反報告)
ロナ - パスワード教えます (2022年3月6日 1時) (レス) id: 736be501ab (このIDを非表示/違反報告)
ロナ - パスワード教えてほしいです (2022年3月5日 11時) (レス) id: 736be501ab (このIDを非表示/違反報告)
Yuri(プロフ) - ねむさん» ありがとうございます。またパスワードのコメントを消すのを忘れてたので、助かりました…！ (2021年11月30日 1時) (レス) id: d80bb6a371 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Yuri | 作成日時：2020年4月18日 21時
