捨てキョンシーを拾いました…?

あるじさまは、何処に? ページ7

ある意味地獄だったお風呂から上がった私達。

『ふぁ〜すごく温かかったです…♪』

「そだね…」

楽しそうなA。一方私は…。終わってた。
気にしちゃダメだ。大丈夫いつかは、あんな風になる(確信)

「あ、そうだ。明日休みだし…その、あるじさま?探しに行かない?それと、この街の事教えてあげる」

そう言うとAは、目を輝かせ

『はい!!えへへ…♪嬉しいです…♪』

とても嬉しそうに返事した。こういう小さな事でもAは、素直に反応してくれる。

多分…Aにとっては、大きな事なんだろうけど。

「ねぇ、Aひとつ聞いても良い?」

『はい、何でしょうか』

「貴女のあるじさまは、どんな人だったの?」

そう言うとAは、とても楽しそうに語ってくれた。

初めての会った時からすごく優しくしてくれた事。自分の娘のように可愛がってくれた事。

『でも、ある日突然…居なくなってしまったのです…』

朝起きたらあるじさまが居なくなっていた。
部屋中探したけれど、何処にも居なくて
他の道士に聞いてみても、分からない。
探してる最中、ここに辿り着いてしまったらしい。

『何で、居なくなってしまったのか…私が…落ちこぼれだから…』

そこまで言うとAは、突然倒れた。

「A!!?ちょっと、だいじょ…」

『(-_-)zzz』

って…寝てるだけか。
探し疲れたんだな。

私は、Aに布団をかけ寝顔を見つめた。

寝顔すごく幼いなぁ…。
小さい子供みたい。

「ふぁ…私も眠い…」

色々あって疲れたんだろ。今日は、寝よう。

「おやすみ、A」

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