私はただのゲーマー兼歌い手です。2

#70 ページ29

あ「…ひーの気持ちは分かった。でも俺たちがライブの完成度に必要な知識とか気持ちとかそういうのはひーはわかってると思うんだけど…」


「それはもちろんわかってる。でもそういうのも含めて後輩を育てたいと思ってる。
30日のライブから後輩を育てる感じになる。あまちゃんのライブだからこそ…あまちゃんだからこそやれると思ってる。
他の人だとまだ後輩には荷が重すぎる。もちろんあまちゃんのライブも大事。
だけどこれはあまちゃんだから頼れることなの…」



あ「………はぁ…そう言われたら俺が断れないの知ってるじゃん」


「…本当は最後の最後まで、あまちゃんが歌い手活動を終了するラストライブまできちんと
自分でお手伝いはしたかった。
だけどうちのせいで入ってきた後輩が育たないのが現状。
現場の数がないと育たないしそれこそ今がいいきっかけなんじゃないかなって思ったから。

他の歌い手の子達にも説明はきちんとして回るよ、絶対にそうじゃないと納得しないから全員。

今度のライブには後輩が現場を把握できるようにするからうちはそんなに手伝いはしない。

でもうちがこだわってるカメラだけは口を出す。これだけは約束する。」



あ「わかった。俺もひーの後輩の事は知ってるし、その子を育てるために俺もできる限りの事は
協力する。」


「ありがとう。ごめんね、本当は最初に報告したかったけど色々と切羽詰まってただろうし。」


あ「多分あの時に言われても俺強く当たってたと思うからいいよwww
それよりめろちんさん待ってるんじゃない？」



「あ！！そうだった！！！！ちょっと話をしてくるね！ゆっくり休んで！！！」

そういってうちは作業部屋に行く。


諸々話をしてCRカップが思いのほか敷居が高ったこと、当分大会は出ないってめろちんさんの中で
決めたということの報告だった。

大会に出る出ないは個人の自由だし強制じゃないことも伝えた。

無理に出てAPEXを嫌いになってほしくないことも伝えてめろちんさんはわかってくれた。


初めての大会だったしそりゃそうなるよね…って思ってた。


それから歌の作業をしてゆっくりした。


あまちゃんはたぶんゲームをしてるから今日も夜中だろうしうちはゆっくりしよう。


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天月視点


あ「…ふー…………」


なんとなくは予想してた。そろそろ後輩にって感じになりそうだなって思ったの。

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