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6話 ページ7
クザン side
男か女か、よくわからない子だった。
おれのセンサーは、
女だって言っていたけど、
店員に絡む姿は若い少年のようで。
海軍大将って言ったら、
そこそこ名前も売れているはずなのに
全く気づく様子はなくて。
「あ、はい、そんなものです。
果物ですか…
道理でこのカクテルも美味しいです！」
なんて、可愛らしく笑うものだから、
あぁ女の子か、って。
まぁ誰でも良くて、誘ったのだけど。
「んー…付き合ってもいいですよ！
その代わり、
私に仕事斡旋してくださいません？」
印象は、強か、柔和、温厚。
ちょうど
俺の代わりに仕事してくれる人が欲しくて、
探していたところだったから
ちょうどいいやと思って。
「どんだけ溜め込んでんだあんた」
「ざけんなよ
わけた先からやって行って下さいよ」
「頑張るつもりでしたけど、
こんなんじゃ猫かぶってる暇ねーです」
結構過激な性格のようで。
と、思えば、
「温かいの、飲めるんですか？」
「お疲れ様です」
氷の能力者だから、
なんて気を使うところはそこなのか、
なんでそう熟年の仕事人みたいなんだ
と言いたくもなるけど、
お疲れ様と笑った顔は年相応だった。
「なんなのかなぁ、あの子」
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作成日時：2019年1月18日 23時
