【文スト】歴代最年少幹部ですけど。

35　目を開けると。 ページ38

『……う…』


体を何かが通っているような激しい痛みで目が覚めた。

自分のそれはもうしっかり刺さっている鉄柱。でも、空は夕焼けで染まっている。
終わった…のかな。


『……痛…っ』

取り敢えず鉄柱を抜こうと重力操作で鉄柱を浮かせようとしたけど痛い。
すっごく痛い。


『………死ななくて良かった…』


すると聞こえてくる足音。
この歩き方、気配からして多分芥川。


『……うっ』


マジで痛いです。




◇


芥川side


この残骸の中を歩いていると、声が聞こえた。

声からして女だ。


近づくと姿が見えてきた。

A幹部…?


「A幹部!!??」


『あ…くた…がわ…だから…呼び捨てで良いって…』


「そんな事言ってる場合じゃ…向こうにも何かいるのか……」


『向こうも…?なら…先にそっちに……行って。私は…良…いから。』


「しかし『良いから良いから…私は何とかなる。』


「…………すぐに戻って来ます。」


『………うん。』



あの幹部の事だ。一度言ったら此方が従うまで言い続ける。

もう一人のほうまで行くとそこに居たのは中原さんだった。

そこまで大した怪我じゃなさそうだった故、←

戻ろうと一礼すれば、手を貸せとの事。

もっと重症な幹部が向こうにいるのだが…

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