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33 どちらを先に。 ページ36

「可愛い事言うなバカ。」


『バカってな…に…』


顔を上げると真っ赤に染まった中也の顔。
それに吊られるように私の顔も赤くなる。


そして二人の無言を立ちきったのは中也。


「俺はクソ太宰の所に行く。お前は首領の安全を確認してきてくれ。異能は大丈夫か?」


『分かった。異能は…う…』


今ある人間失格があれば私は無敵だ。
でも、無効化だけじゃ私みたいな子供は誰も助けられない。


『中也の異能…もらう。』


こんな無効化を手にいれるなんてもう二度と無い機会だと思う。

それでも私は皆の力になりたい。


中也の異能をコピーし立ち上がる。


私は首領の元へ。
中也は太宰さんの元へ。


最後にお互い軽く顔を見合わせてフッと笑うとどちらかともなく駆け出した。








首領は居る。私の目の前に。
そしてもう一人。社長だ。


ここで私が首領を助ければ社長に怪しまれる。
社長を助ければ…中也から任された任務は失敗だ。


“考えるより先に行動してみればいいよ”


頭の中で、確かに。

太宰さんがそう言った気がした。


二人の間に飛び込む。

それはもう想像通りに驚く二人。


敵は二人。まずは軽く両者を重力で潰す。
異能に異能は効くのかと思ったけど

効いたわ。


『今です!』


私が叫んだと同時に二人の攻撃が異能の急所に当たる。


さて、この後どうしよう。

34 首領と社長→←32 差し出された手



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設定タグ:文スト , 文豪ストレイドッグス , 中原中也   
作品ジャンル:ファンタジー
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湯豆腐(プロフ) - 葉桜さん» ありがとうございます!!頑張ります!! (2018年3月25日 19時) (レス) id: f6c8369393 (このIDを非表示/違反報告)
葉桜 - 面白いです!早く続きが見たいです! (2018年3月25日 19時) (レス) id: 59af2a7526 (このIDを非表示/違反報告)
湯豆腐(プロフ) - Reiさん» 配布終了になってました(¶w¶) (2018年3月5日 18時) (レス) id: f6c8369393 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - むむむ!映画行ったっていうことは、あの先着限定の小説をゲットしたんですか!!? (2018年3月4日 19時) (レス) id: e85a2e8168 (このIDを非表示/違反報告)
湯豆腐(プロフ) - 猫まろさん» ありがとうございます!!更新がんばります!! (2018年2月2日 20時) (レス) id: f6c8369393 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:湯豆腐 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/bbs/su0203  
作成日時:2018年1月3日 17時

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