【文スト】歴代最年少幹部ですけど。

21　異能力戦争開始 ページ23

『え…?』


地下から出るとまず私の目に映ったのは

止まった信号

運転手の居ない、無残にぶつかり合っている車

人が一人も居ない空気感

“謎の霧…”


『どういう事…』


「A!!」


『中也…ねぇどういう事?』


「お前、俺の異能持っとけ。いつでも逃げられるように。」


『分かった。』


さっきのドストさんの罪と罰が仲良しという言葉が気になるけれど

中也の異能力を貰う。


『…私はこの町を少しブラブラする。』


「ん。じゃあな。」


中也と別れて少し歩く。

ふと振り向いた先に居る…私に似たようなもの。

ただならぬ気配を感じて急いで飛ぼうとする。


『重力操作…』


何時もはふわりと浮く体がまるで異能が無くなったかのように動かない。


『……異能力が使えない…?』


その瞬間私の体が重くなり地面に倒れた。

まるで自分の異能にかかったみたいに。


『………っ』


重力に勝てる人間なんて居ない。
どうすればいいの…?


『………ぁっ…』


骨がｷﾞｼｷﾞｼとなる。

まじで死ぬ。


ﾄﾞｵｵｵｵﾝｯ


『はっ…ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ』


誰かが投げてくれた爆弾のおかげでなんとか助かった。


「Aちゃん大丈夫!?」


『………敦…さん…』


助けてくれたのは探偵社。

もう会うことはないと思っていたのに＿

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