【文スト】歴代最年少幹部ですけど。

18　分かってた ページ19

『いやいや太宰さん。冗談は止めてよ。なんで探偵社全員外に出てるわけ？』


「それはお前達が一番分かっているんじゃないのか。マフィア。」


冷たく国木田が言う


「それで俺達にどうしろって？」

警戒心剥き出しの中也。


『何が目的ですか？』


「Aちゃんを取り戻しに来たんだ！また一緒に居たいから！」


「気安く幹部の名を言うな。人虎。」


「「「幹部……?」」」


探偵社の一部が驚き距離を取る。

当然だ。

誰もこの幼い少女がマフィアで

しかも幹部だったなんて誰も考えない。


『ここで戦って私達に勝てるとでも？』


「そうなるね。」


『太宰さん達を裏切った事にはなるかも知れない。でもこれは裏切り小説じゃないんですよ…?』←


「やめろA」←


『………今の私の異能をご存じで…?』


「重力操作…じゃ。」


『残念谷崎さん。正解は…』


『何も持ってないです。一度太宰さんに触れました。』


「「「なっ…」」」


『私は誰も傷つけたくない。特に探偵社の皆は。私は光の世界に居ちゃ駄目なんです。』


「そんな事無い。」


珍しく乱歩さんが開眼して真面目に言った。


『もう探偵社には行きません。ごめんなさい。』


「じゃあ遊びには来て…下さい。」


『賢治君…』


どうしてここまで私を信じるのか。

不思議に思う。


『分かった。』


ならちょっとだけ。

少しだけなら


光の道を覗かせて。









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