404ともう一人 (２)【MIU404】 (ページ42)

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｢悪い、遅くなった｣

｢ただいま～Aちゃんっ｣

『おかえりなさーい、二人とも。…また密行に戻るよね？』

｢うん、あのPCショップに行くよ｣

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　"ＰＣショップＡＣＥ" の前でメロンパン号の中で三人で話す。

｢土壇場で分かるよな～…、そいつがどんなやつか。隊長も青池透子も、肝が据わってる。

ね？うさちゃん｣

『あ、それ…青池さんが作ったうさちゃん？』

｢おい、何であるんだ｣

｢店の子が持って行っていいって｣

｢貰ってくるなよ…｣

｢うさぎってさー、追い詰められると狼も真っ青なキック繰り出すんだって～｣

『へえ…知らなかった』

｢アニマルチャンネルで見た。

…そいつの本性を知るには、生死がかかった瞬間を見るといい｣

『 "生死" …、』

｢今の日本では滅多にないけどな、そんな瞬間｣

｢青池透子は今がまさに滅多にない瞬間。今何を考えてどこに向かってるんだろうな…｣

　彼女の向かうべきところは何処なのか。今、何をしようとしているのか。

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｢ねえ、志摩、暇、志摩、ひーま｣

　先輩の言葉を聞きながら志摩さんと青池さんの口座をスマホで見る。

『資金洗浄のお金の一部を、自分の口座に振り込んでたんだ』

｢ああ、相当な額だ｣

｢あ！社長の冴羽｣

｢あ？｣

｢店員が言ってた話と似てる｣

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