404ともう一人 (２)【MIU404】

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｢青池さん、もう二度と暴力団とは関わりたくないって言ってましたよ。簿記の資格があっても前科があると仕事が見つからないってボヤいてはいましたけど…、｣





　先輩と志摩さんと私は青池さんが行っていたという "シティーコチンズ法律事務所" に来ていた。





｢それでまた…裏の世界に？｣


｢いいえ！一般企業への就職が決まったって喜んでましたけど｣


｢その就職先は？｣




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　青池さんの就職先は "ＰＣショップ ＡＣＥ" というPCショップだった。





｢どうも〜こんにちは｣


｢すいません、ここに青池透子さんはいらっしゃいますか？警察ですが聞きたいことが｣


『どんな些細なことでもいいので何か教えてくれませんか〜？』





　店の中に入ると従業員らしい女性が二人と男性が一人いた。





｢警察待ってた〜〜｣


｢良かった〜〜、お姉さん〜｣


『待ってた？ っおお…、』





　私に駆け寄ってきた二人の女性。突然の事で戸惑うけど安心させようと背中をポンポンしてあげる。





『もう私たちが来たから大丈夫です！』


｢何かAちゃんモテモテなんだけど｣


『モテモテ？』





　その後、二人を落ち着かせて店のシャッターを閉めてもらって二人から話を聞く。





｢今朝、お店を開けて10分くらいした頃…｣





　店に男二人が入って来て、その二人は青池さんを探していたらしい。この店にはいないと判断した二人が店から出て行くと、隠れていた青池さんはキャリーバッグに沢山のお金を詰め、店を出て行ってしまったそうだ。





｢青池さんが暴力団と関わりがあったって話は知ってますか｣


｢ないない、ないです！地味な人で、｣


｢お弁当も手作りで、休み時間も手芸してた｣


｢…手芸｣


｢あ、それ…｣





　女性は机の上にあった可愛らしいうさぎのぬいぐるみを指さした。





『可愛い、』


｢このうさちゃん？｣


｢はい｣


｢青池さん作ったんです｣


『凄い…器用』


｢ふ〜ん…、で何で警察に通報しなかったの？｣


｢だって社長が…、｣



｢社長が来たんで、あったこと話したんです。そしたら通報するなって。また出てっちゃって｣


『通報するなって言ったの？』



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