404ともう一人 (２)【MIU404】 (ページ27)

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｢隊長、子供いるなんて知ってたら志摩ちゃんが隊長にうふふ、だなんて誤解しなかったのになあ｣

　車両配置などが書いてあるホワイトボードの前で先輩と、志摩さんと話す｡

｢……。へー、｣

｢あ。伊吹の勘は当てにならなーい、って思ったでしょ｣

｢別に？｣

｢終わった終わったー！｣

『陣馬さん世人くん、お疲れ様ー』

｢おつかれっすー｣

　仕事が終わった陣馬さんと世人くんに遭遇｡

｢おつかれーっ、よし飲みに行くかあ～！｣

｢いいっすね｣

｢うわ、久しぶり｣

｢Aちゃんも行く？行っちゃう？？｣

『絶対行く』

｢いいね～～｣

｢自分はパスで。まだ残ってる仕事していくので｣

『えー、…じゃあまた今度ね？次は一緒に飲みに行こう』

｢…はい。そのときは是非｣

　世人くんは何故かやる気満々で仕事してる。若い人はすごいなあ。

｢よろしくなこれ｣

｢はい、お疲れ様です｣

『お疲れ様』

｢…あ｣

────カラン、

　机の上から落ちるパチンコ玉の音が耳に入った｡

『おっ…と、セーフ。はい、世人くん』

｢……ありがとうございます｣

　落ちる寸前でキャッチして世人くんにパチンコ玉を渡す。

　受け取った玉を静かに見つめて浮かない顔をする世人くんが少し気になったけど、そこまで気にせず、志摩さんたちと共に芝浦署をあとにした｡

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