404ともう一人 (２)【MIU404】

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『ハイパー、ゲーム？？』





　陣馬さんと世人くんが、西武蔵野署で聞いてきたことを話してくれた｡





｢発祥はナウチューブだという説がありますが、こちらは削除されて代わりにそんなゲームがネットに｣





　世人くんが志摩さんに、そのゲームが写ったタブレットを渡す。それを先輩が取り、私とソファに座って、ゲームを見る。先輩がおもむろにゲームを始めた。





｢プレイヤーが110番通報してゲームがスタート、パトカーが来たら逃げる。追跡から逃げ切ったら勝ち｣


『あ、負けちゃった』


｢う〜ん｣



｢これをな、本物の警察相手に実際にやってやがるんだ。スリルを楽しむんだと｣



｢スリル？｣


｢暇な奴らだな｣


｢俺より馬鹿！｣


『…』


｢通報は毎回、公衆電話。イタズラだろうがこっちは確認せにゃいかんからな！｣





　ゲームをしていた先輩、今度は勝ったみたい。タブレットには "逃げ切り成功" の文字。





｢…で？そいつ足速いの？｣



｢これまでの警察官はみーんな、逃げ切られてます｣


｢ふーん…｣





　先輩は何か自信があるのかな｡





｢ゲームだよ、ゲーム！んなもんがあるから真似する奴が出てくるんだよ、そんなもん全部まとめて規制しちまえばいいんだよ！｣


『陣馬さんどうどう…』


｢そんなこと言ったら推理小説だって規制の対象になりますから。…問題なのはゲームじゃなく、実際にしでかす奴です｣



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