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景瑚と関係を切ってからもう何日経っただろうか。
相変わらず汐恩くんは私をこれでもかというくらい甘やかしてくれている。
校内で会う度ににこにこしながら近寄ってきてくれるし、たまにちょっとした差し入れをくれたり。
「で、あんた鶴房くんの何なわけ？」
『はい？』
「最近鶴房くんの周りうろちょろされて迷惑なんですけど」
何故か非常階段に呼ばれ、女子に囲まれ睨まれる私。
まとめると、汐恩くんと仲良くしている私のことが気に食わないらしい。
くだらなさすぎて、内容が全く頭に入ってこない。
「聞いてんの？」
『聞いてます…』
この場をどう抜け出そうか考えていると、降ってきたイチゴオレ。
…イチゴオレ？
「ごめんごめん」
階段を軽快に降りてきたのは、どこかで見かけた事のある人だった。
「ごめんね、当たんなかった？」
「は、はい大丈夫です…！」
先程まで私を鋭い目で睨んでいた女子たちは、その人の顔を見て態度を一変した。
「"あんた鶴房くんの何なわけ？"ねぇ」
イチゴオレを拾ったその人は、先程私が言われた言葉を口にした。
口元は笑っているが、目が笑っていない。
その言葉を聞いて、女子たちは青ざめて固まった。
「汐恩がこういうの嫌いなこと知らないの？」
「す、すいません！」
慌てて帰った女子たちを目で追いかけながら、結局何がしたかったのか疑問だけが残る。
…助けてくれた、んだよね？お礼しなきゃ。
『すみません、ありがとうございます』
「全然。……君、景瑚と関係持ってた子だよね？」
『え…』
「景瑚からたまに話聞いててさ、一回話してみたいなと思ってたんだよね」
『景瑚が、私のことを？』
「最近君のこと話してないから気になって仕方なくて」
景瑚が他の友達に私のことを話していたなんて初耳だった。
どこからどこまで話したんだろう…？
自己紹介してもらって分かったことは、この人はダンス部所属の"白岩瑠姫"さん。
景瑚と汐恩くんの先輩で、二人とは仲がいいらしい。
この人の為にあるような名前をしているなあなんて思った。名前負けしてないなんて。
永遠に一人で喋ってるけど面白いから、全然飽きることは無かった。
「でさ、」
「瑠姫！やっと見つけた…こんなとこにおったん！？ほらはよ行かな授業始まるで！」
「まだ何も聞いてないのにー。Aちゃんも行く？」
『じゃあ途中まで…』
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翠(プロフ) - ゆきゃんさん» コメントありがとうございます！お褒めの言葉まで…ありがとうございます（ ; ; ）納得のいく表現が出来るまで割と時間がかかってしまうことが多く、更新が滞ってしまい申し訳ない限りです…これからも頑張りますのでよろしくお願い致します！ (2020年5月26日 3時) (
レス) id: 73f5e212d6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきゃん(プロフ) - 癖のない綺麗な表現と切ないストーリー全部が本当に素敵で大好きです...更新頑張ってください！応援しています(T_T) (2020年5月26日 0時) (レス) id: cae8245bd0 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - ぬっとさん» ぬっと様 コメントありがとうございます！なるべく切なめに…を心掛けて書いているのでそう思って頂けて嬉しいです…！更新がんばります、ありがとうございます(；＿；) (2020年5月19日 21時) (レス) id: 5e41b2ff0b (このIDを非表示/違反報告)
ぬっと(プロフ) - 切なくて胸が痛くなります（ ; ; ）続き楽しみにしてます！！ (2020年5月19日 2時) (レス) id: 9da01bf80f (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - Ohanaさん» Ohana様 コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです、、！頑張ります、本当にありがとうございます( ; ; ) (2020年5月17日 2時) (レス) id: 5e41b2ff0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すい(翠) | 作成日時：2020年5月14日 0時
