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北side



《あ!Aがショートした!!》


《北さんすんません、失礼しますッ!》



双子が慌てて、強制的に電話は終了した。




「……………」




やってもうた。


まさか双子が傍におったんは想定外やったわ。




頬がじわじわと熱を帯びているのを感じて、服をギュッと掴む。





「……ちょい焦りすぎたやろか。」



薄々この気持ちは知っとったけど、どうすればええかわからん。


Aに伝えんまま抱えとるのもしんどいし、かと言って伝えて今までの関係が崩れるかもしれないと思ったらより胸が痛くなった。


(明日Aに謝るか……)




.




「あの北さんが……有り得へん、」


「A……北さんと何があったんや…」


『あー……』



現在私は、お兄ちゃんの部屋にて正座されております。あかんお兄ちゃんの目が怖い!!!


これはもうカミングアウトするしかないか……。


(ごめんなさい北さん、私はここまででした…←)





『えっと…何回かうち友達の家で晩御飯食べた時あったやん?』


「あーあったな。めっちゃ仲良え友達持ったんやなって思ったわ。」





『……あれ、北さん。』



「「は???」」





恐る恐る2人の顔を見ると、目が点になっていた。





「Aが北さんの家で」



「飯を食った……?」



『おっしゃる通りデス。』






その後、2人の叫び声が部屋中に響き渡りお母さんに叱られた。







「え!?それ1回だけちゃうやろ!?結婚やん!!夫婦やん!!」


『へ!?ケッコン!?』


「北さんちの飯どんなんやった!?」


「サム、突っ込むとこそこやない!!」




『えっと……もともとお婆ちゃんと話すために家行って、北さんが部活から帰ってきてご飯食べて帰るって感じの……。あ、ご飯は和食が多いで、めっちゃ美味しい。』




侑は頭を抱える一方で、治の目は輝いていた。


「あかん…Aの旦那さん決まってもうた…」


「和食かぁ…北さんぽいな。」


「やからサム突っ込むとこそこやない……」



治はともかく、侑の言葉に冷静に受け止められるわけがなく、心臓はバクバクと跳ねて顔が熱かった。




「待って…北さんとA結婚したら、俺ら北さんの兄貴なんの…?」


「でも、北さんとAお似合いやん。」

『ほ、ほんま!?』




暫く私は冷静じゃなかった。






________



一部誤りがありましたので修正致しました。申し訳ございません。

指摘して下さった方ありがとうございます。

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さっちゃん - めっちゃ面白かった!なんかもう、言葉にならない…。感動😭 (4月24日 20時) (レス) @page50 id: c5a0fb1f72 (このIDを非表示/違反報告)
さつむいも - めっちゃ面白かったです!感動して泣きかけました...!神作を有難うございました!! (4月20日 18時) (レス) @page50 id: 29094487c6 (このIDを非表示/違反報告)
こめつぶ(プロフ) - めっちゃ神作でした…!!!親と兄弟が目の前にいるのに何度も涙出そうになって、めっちゃ堪えました。本当に素敵な作品、ありがとうございます!!!!多分これからもリピートさせていただくと思います!!(() (4月8日 16時) (レス) @page50 id: e94f7d2b88 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆ - 神作ッ!!!主様天才すぎます。3周目に突入したのに涙が... (4月4日 0時) (レス) @page47 id: d24603059d (このIDを非表示/違反報告)
赤羽 - なるほどなぁ、、神、 (4月3日 1時) (レス) @page50 id: b22b7ccd76 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:にろ | 作成日時:2020年5月17日 14時

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