まるで ページ39
『…………』
「A、もしかしてこういう絶叫系苦手だった?」
『えっ!?あ!ううん!ちょっとだけ!でも大丈夫!!』
ジェットコースターは寧ろ好きな方。スピードがあって爽快感がするから気持ちいい。
しかし現在私が緊張しているのは、紛れもなく隣に倫太郎くんがいること。
『(隣だなんて聞いてない!!!!!)』
距離はそこそこ近くて心臓がばくばくとうるさい。どうしよう聞こえてないよね…??
額と背中に汗が滲んでいるのを感じて余計焦燥感が走る。
『(でも倫太郎くんの反応を間近で見れるのもこれはチャンス…)』
倫太郎くんの叫び声なんて聞いたことない。というか叫ぶのかな?
そういう感じには見えないし、どっちかと言うと双子や銀島くんがめちゃくちゃ叫びそうだよね。
そんなことを考えていると、ガタンと動く音がして思わず変な声が出る。
「A大丈夫?吐かないでね?」
『それは無いから大丈夫!!』
と、自信満々に言っていた数秒前の自分を殴りたい。
.
『うぅ…』
「(待って何で俺抱きつかれてるの…可愛すぎて顔ニヤけるッッ…)」
「もしかしてむっちゃんこういうの苦手やった?」
「「(銀、心配するとこそこちゃうやろ…)」」
久々に乗ったせいか、それとも初めて後ろ向きのジェットコースターに乗ったせいか大分怖かった。
その反動のせいか、倫太郎くんに思わず抱きついて固まっている現在。
『なな、何か思ってたよりも絶叫で…で、でも何か貴重な体験だったよ…!』
「大丈夫って聞いたけど結局大丈夫じゃなかったね。」
『ウッ…』
「ちょっとそこで待っとき、俺飲み物買うてくるわ。」
「!!俺も行く!!サムも行こうや!!」
「奢りな。」
「何でやねん!!!」
嵐のように双子も過ぎ去って行き二人きり。………二人きり???
『わっ!!ごごご、ごめん!!!』
自分が公共の場であるにも関わらず、大胆に抱きついていたのを今更認識して慌てて倫太郎くんから離れる。
「ははっ、良いよ全然。A思ったよりちっちゃくて可愛かった。」
ケラケラと笑う倫太郎くんにどきっと心臓が跳ねる。
どうしよう、最近やけに倫太郎くん見ては心臓がうるさい。
「何か今だけデートみたいだよね。」
幸せそうに笑う彼の表情が、また心臓を跳ねさせた。
__________
更新遅くなりすみません!
受験生の為、更新頻度かなり落ちます…。。
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麻呂ましゅ(プロフ) - 宮侑イケメン過ぎて今度は侑の小説見たくなっちゃったー( ߹꒳߹ ) (11月15日 7時) (レス) @page47 id: e05060289a (このIDを非表示/違反報告)
なっちち(プロフ) - 久々にキュンキュンきました(*´ω`*) (2021年2月7日 4時) (レス) id: 5d60cec675 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 気づいたらニマニマしてました……とても良い作品ですね(*´ `) (2020年5月18日 22時) (レス) id: 5054bb840e (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ - 可愛すぎるってぇぇぇぇ!やばい!讀みながらひとりで騒いでたわ (2020年4月12日 16時) (レス) id: 767cede04a (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 更新お疲れ様です!続きがすごく楽しみです!!応援してます!! (2020年4月7日 1時) (レス) id: f894f75d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にろ | 作成日時:2020年3月11日 10時