ミス稲荷崎 ページ27
「いやぁ〜マネなったのはやっぱでかいよ〜よくやった。」
「これで角名くんとも大丈夫やね!」
翌日の昼休み。清良ちゃんと詩春ちゃんは私がマネージャーになったことにとても喜んでいる。
『でもさ、マネージャーなってしまったからには嫌がらせもそろそろ出るよね…。』
「え?」
『だって侑くんと治くんのファンすごいじゃん…絶対逆恨みされるよ…。』
はぁぁあ、と長いため息をつくと2人とも頭の上にはてなを浮かべている。え、話通じてるよね??
「お前それマジで言うとる?」
「Aちゃんミス稲荷崎の1人って言われとるの知らんの?」
ミス稲荷崎???何それ何の話し???
お返しに私が頭の上にはてなを浮かべると、2人は盛大なため息をついた。
「Aちゃん可愛いから結構有名だよ?」
「せやでほんま。ミス稲荷崎に嫌がらせとか自分から死にに行くようなもんやで。」
『え、そんな有名なの?』
ちなみに2人もミス稲荷崎って呼ばれてるらしい。複数OKなんだ…、
「ほんま頭ん中、角名でいっぱいやな。」
倫太郎くんの名前があがり、きゅうっと心臓が苦しくなる。
『……。』
「Aちゃん?角名くんと何かあったん?」
詩春ちゃんが心配そうに私の顔を伺う。私は慌てて首を横にふった。
『ううん、喧嘩はしてないし寧ろLINE交換したし…』
「お、出来たんかおめでとう。それで?」
『角名くんって優しいじゃん?やっぱり他の子にもあんな風に優しくしてるのかなぁと思って…もしかしたら、好きな人いるのかな、なんて変に考え込んじゃって…。』
ぽつぽつと2人に思っていたことを話したが、反応がない。
恐る恐る2人の方を見ると、目が点になっていた。
「いやもう天然…あぁぁあ…」
「Aちゃんは鈍感やもんなぁ。」
『えっ?何、何の話??』
慌てて聞き返すと、お前は知らんでよろしいと清良ちゃんに言われた。
すると予鈴のチャイムが鳴り、2人にトイレに行ってくると言って教室を後にした。
.
「去年同じクラスの時、角名って優しかったかって言われたら別に普通だったんだよな。あと絶対、女子は苗字で呼んでたし。てか女子と帰ったとこなんて見たことないし。」
「角名くんもピュアやねんなぁ。」
「さっさとどっちか告白すりゃええのに。見てるこっちが我慢出来ひん…。」
960人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ハイキュー」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
麻呂ましゅ(プロフ) - 宮侑イケメン過ぎて今度は侑の小説見たくなっちゃったー( ߹꒳߹ ) (11月15日 7時) (レス) @page47 id: e05060289a (このIDを非表示/違反報告)
なっちち(プロフ) - 久々にキュンキュンきました(*´ω`*) (2021年2月7日 4時) (レス) id: 5d60cec675 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 気づいたらニマニマしてました……とても良い作品ですね(*´ `) (2020年5月18日 22時) (レス) id: 5054bb840e (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ - 可愛すぎるってぇぇぇぇ!やばい!讀みながらひとりで騒いでたわ (2020年4月12日 16時) (レス) id: 767cede04a (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 更新お疲れ様です!続きがすごく楽しみです!!応援してます!! (2020年4月7日 1時) (レス) id: f894f75d5c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:にろ | 作成日時:2020年3月11日 10時