衝突粉砕 ページ18
チャイムが鳴り、教室はがやがやと騒がしくなる一方で私の気分はまさに海底と言えるほど沈んでいた。
「何や陸奥さんえらい沈んではるやん。角名と喧嘩でもしたんか?」
さっきまで爆睡していた宮くんが後ろを振り返る。腕の型顔についてますよ。
『暴露事件を自分で犯してしまった…』
「え、どういうこと?」
昼休みから今に至っての出来事を彼に話したら、爆笑された。こいつめ…面白がっているな…。
「まじかぁ!陸奥さん全然真面目ちゃうやん!アホやん!」
『ごめん宮くんには言われたくないです。』
「ていうかもう陸奥さん角名のセコムやな。」
『えっ』
「だって教科書にまで描いとるなんてストーカー超えてセコムやで。」
さらっと辛口コメントを頂き更に私のメンタルは抉られる。
『ストーカー…私やっぱそう思われてるのか…そうだよね毎日部活が終わるまで角名くん見てるし、ノートや教科書にまで似顔絵とか描いたりしてるし、これ確かに恋ってレベルじゃないよね完全にストーカーだよねうわ自分気持ち悪……もう部活見に行くの辞めようかな絶対迷惑がられ「ごめんて!!!」
気がつけばネガティブ思考が働いて、宮くんの言葉が無かったら永遠と繰り返すところだった。危ない危ない…
「そんな好きならやっぱ告白せなあかんて!」
『ちょ、声大きい…!!』
私たちの周辺の子がチラッと私と宮くんを見る。こっち見ないでぇぇ…
『それ詩春ちゃんと清良ちゃんにも言われた…。』
「角名も彼女いつ出来るかわからへんのやから、今のうちに当たって砕けた方がええて。」
『当たって砕け……つまりフラれろと…』
「えっ、あ、いや…」
確かに角名くん恋愛とか興味無さそうだし…。
思わずため息をつく。さらば私のアオハル…(2回目)
『で、でもさ、フラれるのわかってて告白するのって迷惑じゃない…?』
「うん、くそ迷惑。」
やっぱそうだよね……って待て。宮くんに聞いてどうする。彼は顔面良し運動神経良し全国ナンバーワンセッターだぞ。モテられまくって当然やん。
『ごめん、宮くんに聞いたのが間違いやったわ。』
「どういう意味やねん。」
結局気分は最悪で再び私はため息をついた。
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麻呂ましゅ(プロフ) - 宮侑イケメン過ぎて今度は侑の小説見たくなっちゃったー( ߹꒳߹ ) (11月15日 7時) (レス) @page47 id: e05060289a (このIDを非表示/違反報告)
なっちち(プロフ) - 久々にキュンキュンきました(*´ω`*) (2021年2月7日 4時) (レス) id: 5d60cec675 (このIDを非表示/違反報告)
なこ(プロフ) - 気づいたらニマニマしてました……とても良い作品ですね(*´ `) (2020年5月18日 22時) (レス) id: 5054bb840e (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ - 可愛すぎるってぇぇぇぇ!やばい!讀みながらひとりで騒いでたわ (2020年4月12日 16時) (レス) id: 767cede04a (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 更新お疲れ様です!続きがすごく楽しみです!!応援してます!! (2020年4月7日 1時) (レス) id: f894f75d5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にろ | 作成日時:2020年3月11日 10時