７６ ページ29
轟side
「Aッ！！」
保健室には、相澤先生にオールマイト、他のヒーロー科の先生もいた。
「来たか。」
「轟少年...。」
「先生...！Aはっ...！？」
先生がAに視線を向ける。
「ッ！！」
酸素マスクをつけて、静かに呼吸をしているAがいた。
「手術は成功さね。大丈夫だよ。」
リカバリーガールが俺を見て優しく微笑む。
「ッ...！！」
安心したのか、その場に座り込む。
「轟くん...！」
「大丈夫です...ミッドナイト...安心して...つい...」
「...ｸｽｯ..」
「...？俺の顔に何か...？」
「いや、そうじゃなくて...
...泣きそうな顔してるるのに、泣かないのねって思って..。」
「え...？」
俺...泣きそう...なのか...？
「彼女が起きてしまう前に、少しは気持ちを楽にさせといたら..？」
「...」
ミッドナイトの言葉が心に染みたのか
一つ一つ、涙がこぼれる。
「....っ....！」
相澤先生に言われたときは、頭が真っ白になった。
Aが死んじゃったんじゃねぇかって思った。
「ぅっ....！」
結局、俺は何も...
Aを助けることが出来ずに...
相澤先生が助けてくれたんだ...。
「俺は...何も...」
「後悔ばっかしてっと、自信すら失くすぞ。」
「...！」
相澤先生がいつものように淡々と話す。
「お前はそう思ってるかもしんねぇけど、冬空にとっては
お前を護れたんだ。
...後でちゃんと叱ってやれ。」
「...！！」
溢れていた涙をごしごしと拭って、ゆっくりと立ち上がる。
そんな俺を見て、相澤先生はニヤッと笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 349人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Eine(プロフ) - 轟くん好きな私にとっては最高過ぎてやばかったです。 (2018年1月20日 7時) (
レス) id: 967caa56c9 (このIDを非表示/違反報告)
ほのか@若彩推し(プロフ) - めっっちゃよかったああああーーー！！！！！ (2018年1月3日 5時) (レス) id: 5db0e7dc69 (このIDを非表示/違反報告)
hosihanabi - (○ﾟдﾟ)ｬﾊﾞｨｶﾓ・・・轟くんかっこよすぎてケチャップがww私轟くん好きなんで((これからも小説頑張って下さい (2017年7月30日 23時) (レス) id: 2ee0840099 (このIDを非表示/違反報告)
MEGUMI(プロフ) - ほぅ!ちなみに２作目はどういう内容ですか!!? (2017年7月17日 22時) (レス) id: 5353766b20 (このIDを非表示/違反報告)
銀晋豆腐(プロフ) - MEGUMIさん» 最後まで読んでくださり、ありがとうございます！リクエストの件ですが申し訳ございません…(T_T)新作も考えており、二作同時進行は受験生である私には難しいです…(´；ω；`)私なんかよりMEGUMIさんが作った方がきっと良い作品になると思います…！ (2017年7月17日 17時) (レス) id: 460cb1e908 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：銀晋豆腐
| 作成日時：2017年6月18日 23時
