私の居場所 ．

４４ ページ44

.





柊生「Aちゃんは？俺のこと好き？」



私の頭を撫でながら


私の顔を覗き込む柊生くんの顔



ずるいよ…


A「すき…ふっ…ぅうっ、」


涙が止まらなくて



柊生「良かった。ほら、笑って。」


私の頭を撫でていてくれた手は


いつの間にか私の頬に移動していて


私の涙を拭ってくれる。



柊生「女の子は笑顔が1番だろ」


そう言って私の頬にキスをした。



A「と、いくん？」


柊生「涙の味がする」



そんなことを言う柊生くん。


可愛い八重歯が見える。



姫理「…A……？」



懐かしい声が聞こえた。



A「姫理！？」


柊生「え？」


姫理の方を見ると

姫理の目がうっすら開いていた




急いで姫理の手を握る



A「姫理？」


姫理「A…い、つも…お、みま、い
あり、がと…」


姫理が静かに喋り出した。


A「ごめんね、本当にごめんなさい！
私が悪口なんて言ったから！！！！
ごめんなさい！！！！！」


一生懸命、姫理に謝る。


姫理「…い、いよ……ほん、と、は…
もう、おこっ、て、なかっ…た。
あれ…は、私、が…バランスを崩し、て
あの、時…も、う許そう…としてて」


姫理が頑張って話している。



よかった。


本当によかった。


姫理が無事で。



A「姫理…ありがとう、、」


生きててくれてありがとう。

４５→←４３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す