本当の愛４ (ページ16)

今日:11 hit、昨日:19 hit、合計:106,093 hit

許さないページ16

「心配した」と言ったおっぱ。
久しぶりに見る大好きな顔。

『おっぱ……。』

LT『ん？』

『私の事好き？愛してる？前と変わらずずっと一緒って思ってる？』

泣きながら聞いた。

おっぱは体を離し私の顔を見つめると、私の涙を両手でふいた。

そして近づく顔。

大好きな顔が近付いて私は目を閉じる。

チュッと音をたてて唇が一瞬重なった。

そしてまた私の顔をしばらく見つめた。

そしてまた顔が近付いて今度は舌が絡みあうキス。

『はっ、苦しい。』

唇が離れ私に馬乗りになるおっぱ。

LT『A。今のキスでわかってくれた？』

『……。』

LT『大好きだし、愛してる。ずーっと一緒って気持にかわりはないよ。』

『じゃあどうして……。』

LT『家に行かなかったのか？電話しなかったのか？』

『うん。』

馬乗りから仰向けになり私のとなりに並んで横になる。

そして、静かなトーンで話し始めた。

LT『最初は辞めないって言うからAにムカついた。オレ以外の男にも好かれたいのかとも思ったし。好かれてイヤな気持ちはしないでしょ？』

『そんな事ない。』

LT『でもやっぱりそう思った。店に行ったら普通に仲良くしてるし、バイトの男とも笑ってた。オレがこんな気持ちなのに……｡』

『それは……。』

LT『オレはこんな気持ちなのに楽しそうにしてるのがムカついたんだ。で、ヒチョルが行った時の事も聞いたし、そしたらどんどんムカつくのと一緒に逆に悲しくなってきちゃって……。』

『どうして……？』

LT『オレが心配したり不安になってもAはこの男と仲良く過ごすんだって。だから電話も家に行くことも出来なくなった。辞めるって言うまで許さないって……。』

『おっぱ……。ごめんね……。仕事……辞める。』

私はおっぱのほうを向いて横になっていた。

ちょっとビックリした顔で横にいる私の顔を見たおっぱ。

でもすぐに首を振った。

LT『ごめん。カウルちゃんから電話もらった。』

『え？』

LT『具合悪かったんでしょ？ごめん、そんな時にそばにいてあげられなくて……。』

『……。』

LT『カウルちゃんに女性スタッフの話聞いた。』

『あっ。』

LT『バカだなぁ。言わないなんて……。そんな事聞いたら、辞めさせようとした自分が情けなくなったよ。』

『おっぱ……。』

私はギュッと抱きついた。

LT『その人がどの人なのかわからないけど、どうでもいい。Aにそんな態度する女は許さないから。』

嬉しかった。