タイトル ページ1
side.M
それはあまり期待していないクラス替え
そこに彼女の名前があったのを思い出した
「早川A……」
誰もが見蕩れる美人な彼女、俺ら2学年のマドンナ的存在
黒髪ストレートのロング、ぱっちり二重の目、頭が良くて優等生。欠点など見当たらない。まるで、アイドルのようである。
「同じクラスなのかよ……」
そんなこんなで教室に入ると、彼女の周りには男子が囲っている
「(まじかよ!!隣の席なのかよ?!)」
夢なのかもしれない、いや夢であれ
『俺、Aちゃんと付き合いたいわ〜』
「私??なんでよ〜」
『俺だったら、眠れない日にたくさん電話とか愛してるとかも伝えれるし笑』
いやそこの席どけよ!!
“もし恋人になれたら”とかもいいから!!
と周りの男子に言いたかった、、が
「宮城君?だっけ?」
透き通った声
彼女は席を立って周りを囲う男子に“ごめん、通して”と一言謝りつつ、俺のところに来た
「宮城君……。宮城リョータ君だよね?」
「うっす……」
彼女は笑って“良かった名前合ってて”とホッと一安心した様子を見た
「なんか用ですか?俺に……その、名前も聞いてきて……」
「そう!あのね、後で話したいことあるの」
そういえば
その後どうしたんだっけか?
遥か昔の話になるがそれは、それは色々
「私!宮城リョータ君のことが大好きなの!」
これは俺が学年一のマドンナと結婚に至るまでの話である
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作者名:空白 | 作成日時:2023年9月10日 22時