＿私は希望を捨てた

壊れた私　byあき ページ7

最近、全てが分からなくなってきた。


なぜ、ベッドで寝るのか。


生きるのか。


眠るのか。


私が、今までやってきた行動。


全て分からない。


私は少し考え込む。

それで、ひとつの答えを見つけた。


それは、感情が薄くなっているのではなく、感情がすでに無くなっているから。


なるほど……。

そういうことなんだ……。

私は、もう感情がないんだ。


少し前まであったのに。

玲と優梨が来てくれたときは、怒りという感情があったのに。


全てが壊れていく。


私の心も体も全て。


でも、それを”辛い“と思うことができない。



”辛い“さえ感じられないことが、”辛い“のかもしれない。



まあ、どっちにしろ分からないけど。

本音を言うと、どうでもいい。

私の心や体が壊れようが、なんでもいい。

だって、どうせいつかは壊れてしまうもの。



余命だって、もう少ないことを知っている。

こっそり聞いたのよ。



車椅子でなら、ギリギリ動けるから車椅子を使ってね。

扉越しにこう聞こえたのよ。


医師「春崎さんは、あと生きられて3ヶ月だ……。」

ってね。



まあ、実際その言葉を聞いてから、約1ヶ月経ってるから、私の余命は残り2ヶ月。

心や体が壊れて当然。

だって、あと少しで私は死ぬんだもの。



別に構わないけど。

なんの未練もない。


家族とは、全く会ってなくて、私はお荷物だったし。

玲と優梨に関しては、私が激怒して以来、来てない。



なんでだろう。

心が重い。

体が震える。

なぜ？



まさか、私、死ぬのが怖いの……？

そ、そんなわけない！



私の心と体は壊れた。

何も感じない。

それとも……。









”私の感情はまだ生きてるの……？“

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