私の未来は彩らない

アーヤが消えた　美門side byあき ページ15

それは突然告げられた言葉だった。




学校でいつものように登校すると、アーヤは居なく、先生が苦しそうな顔で現れる。

そして、俺らにたった一言だけ告げた。



「立花彩さんが学校をやめました。」

煩かったクラスの中が静まり返る。


アーヤが……やめた？学校を？

転校という言い方なら、まだ分かる。


でも、先生は“やめた”と言った。



どういうことだ？


疑問だらけの頭に、そういえば……と昨日を思い出す。


突然、アーヤが集合をかけ、俺らにストラップをくれた。

ダイヤの形でそれぞれのイメージカラー。


その時は、女子だからそういう物に興味を持った、とまでしか考えていなかったけど。

もしかして、あれはお別れの品だったり……？



俺は訳が分からなくなり、静かに挙手をした。

「立花さんは何故学校をやめたんですか？」

「ごめんなさい。
　ご家族に理由は伏せてほしいと言われてるの。」

先生の控えめな言葉に軽く頷き、腕を組む。



アーヤに何かが起きた、それだけは確か。

七鬼と軽く視線を合わせ、頷く。




これは、KZの集合をかける必要がある。

連絡　若武side byクッキーベル→←日々の変化　byクッキーベル

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す